帰り道
棗「ペース大丈夫か?」
「大丈夫やけど」
棗「だよな」
部活のメニューが外周のため下校中の生徒もちらほら見かける
そしてこの男。蒼井 棗は結構モテるらしい
さっきも女子生徒が
「外周頑張ってね!」「あれ、1年の蒼井くんじゃない?カッコいい♡」「棗くーーん!頑張ってー!!」などと女子たちが声援をかけまくっている。
正直、私はこの男の魅力が全くと言っていいほどわからない。ただのチャラ男だ。
?「あ、棗じゃん」
棗「あ、ユウ先輩」
ユ「僕を呼びました?」
棗「……たま間違えた。」
コ「いつになったら見分けつくんだっつーの」
どうやら私たち走るペースが速かったらしい。
先に出発した先輩2人に追いついてしまった様だ。
棗「なつきー、一緒 帰ろーぜ」
「りょ。」
コ「あ、俺も帰るー!」
ユ「じゃ、俺も。」
駆「よし、俺も同行しよう!」
弥「でしたら、僕も一緒に。」
なぜ、みんなで帰る必要があるのでしょう。
実はこの水泳部、なんだかんだ皆
仲が良いのだ。多分。
棗「でも、、、さ………先輩」
「……あ、迎え来た。」
校門に1台の車が止まった。
駆「ってか、マネージャーの家行くの初めてだわー」
棗「部長、初めてでしたっけ?」
駆「あぁ、初めてだ!ワクワクする!」
弥「言って損はないな。」
やはり副部長は冷静だ。
「あの、私の家に来てもいいことありませんよ?」
棗「えー、いいことしかないと思うけどー。」
駆「そうなのか?!楽しみだな!」
運転手「付きましたよ。」
運転手が門に取り付けてある機械を操作する。
するとかなりデカイ門が開く
その先には大きな庭が広がっている。
そしてその先には2件の大きなお屋敷
駆「え、あ、お前の家って………」
弥「一ノ瀬 夏輝&蒼井 棗。。我が学校の理事長の孫。数多くの名門校の設立者ですね。」
「ちなみに隣の家は棗の家ですよ」
棗「そ、俺と夏輝って叔父が一緒なんだよ。」
駆「なにその急展開?!」
別に、急展開ではないと思うけど……
とりあえず、広い庭を進み家についた。
すると、扉が開きメイドと執事がお出迎え。
駆「……なっ、、。」
驚きが隠せない部長。
私の通う学校はお金持ちの坊っちゃんなどが行くようなどデカい学校だ。
でも、外装は普通の学校と変わらない
もちろん、部長や副部長、如月先輩たちもお金持ちだ
執事「夏輝様。今日はどうなされますか?」
「こいつらと遊ぶ」
執事「承知しました。」
駆「……こいつら?!口悪くないかっ?!」
棗「部長……夏輝は………!」