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鈴野と協調性

鈴野が入部してから、一ヶ月が過ぎた。

 彼女のピアノのおかげで、次の大会では優勝出来そうな勢いに見えた。

 だが。

「鈴野さん。僕着いてけないですよー」

 鈴野はピアノの腕は良かったが、他人との協調性はなく。

 しかも、まともに部員とコミュニケーションを取ろうとせず。

 また、顔色一つ変えない。

 俺はそんな鈴野が、心配になってきた。

 

 放課後、俺は鈴野を屋上まで呼び出した。

「何?」

「鈴野って、あまり人と話そうとしないよな。

どうして?」

 これを聞いたら、傷付けてしまうかも知れない。

 そう思ったが。

「あんた、そんなこと気にするんだ。

確かに私に話しかけてくるなんて、あんたみたいなお人好しのバカだけだよ」

 お人好しのバカ・・・・・・。

 何か刺さるわそれ。

「あ、あのさ鈴野。

お前、笑わないのか?」

「なんで?

笑う必要の無いところで、笑う必要なんてないわ」

 この子にはどうやって教えたらいいんだろう。

「それにさ、本来ピアノって一人で弾くものだよ?

一人に慣れてるなんて、当然じゃない?」

「それは違うぞ」

 鈴野が、僅かに動揺する。

「楽器の演奏は、皆で協力して作り上げていくものだ。

だから、他人の力を無視するなんてダメだ!」

「黒神・・・・・・」

「お前は確かにピアノコンクールで何度も優勝するほどの才能を持ち、それに驕ること無く努力を積んできたと思うぜ。

でもさ、それってお前一人の力じゃないと思うんだ。

お前の家族や、周りの人間。聞いてくれる人がいるから、お前は初めてピアニストとして輝けると思うんだ

だから、他人なんて必要じゃ無いとか、演奏なんて一人でするものだとか、二度と言わないでくれよ?」

「分かった。私もあんた達と頑張る。

これからも、よろしくね」

「ああ、よろしくな鈴野」

 それから、鈴野は他人を少し気にするようになり、演奏は更に良くなった気がする。

 


松野心夜です。青春ものの第三話です!

今ダンガンロンパのニコ生放送を見ながらこれを執筆してました!

テスト期間につき、終わるまで文章は書くと思いますが、なるべく投稿はないと思っていて下さい。

汝は裏切り者なりや?2もなるべく早く投稿出来るように準備を進めています。

お待ち下さい!

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