商人ギルド、通貨、魔導具
商人ギルド(単にツンフト。またはヘンドラーツンフト)
グライフトゥルム王国の自治都市ヴィントムントに本拠を置く商人たちの互助組合。歴史は古く、千二百年前の統一王朝時代にすでに成立していた。
ギルド長はヴィントムント市の市長を兼ねており、五千人規模の防衛隊を持つ。また、多くの傭兵団が存在し、総兵力は一万人を超えると言われている。
通貨の発行、為替の公正証書の発行などを行うため、公路にある都市間で取引を行う場合はギルドに加入が必須。
公路上の都市には支部があり、支部がある都市とない都市では商業活動に雲泥の差が出るといわれている。
いずれの国にも加担せず、完全に中立を保っている。但し、レヒト法国、ゾルダート帝国、オストインゲン公国は独自の通貨を発行するなど、ギルドの影響力を排除しようとしており、ギルド側も対抗措置として支部の縮小などを行っている。
通貨:
通貨は商人ギルド(ツンフト)が管理しているため、大陸全土で統一されている。
単位はツンフトマルク(ギルドマルク)、もしくは単にマルクと呼ばれ、記号はZM。補助単位はペニヒ(P)で1マルク=100ペニヒ。
1ZMは日本円で約百円。
白金貨=1000ZM、大金貨=500ZM、金貨=100ZM、大銀貨=50ZM、銀貨=10ZM、半銀貨=5ZM、大銅貨=1ZM、銅貨=50P、小銅貨=10P、豆銅貨=1P。白金貨以上は金の延べ棒が用いられる。
グライフトゥルム王国、グランツフート共和国、シュッツェハーゲン王国ではZMを使用。ゾルダート帝国、レヒト法国、オストインゲル公国では独自の通貨(ゾルダートマルク(SM)、レヒトマルク(RM)、オストマルク(OM))が用いられるが、それぞれの国外ではほとんど通用しないため、ZMが用いられている。
魔導具(ヴェルクツォイク:道具、大掛りなものはマジーネ:機械)
魔導器の原理を利用した道具、装置。
魔象界の魔素を変換することで現象を引き起こすが、魔導師に比べ効率が悪い。
過去の遺物としていくつかの魔導具が残されているが、非常に高価で国家レベルでしか使用されない。
レヒト法国では魔導具は忌避されるため、有用と分かっていても使われることは稀。
グライフトゥルム王国は歴史が長く、多くの魔導具を有しており、特に通信関係は充実している。また、叡智の守護者によるメンテナンスも行われており、六ヶ国の中で唯一実用している。
その他の国は遺跡などから発見される魔導具を入手し、真理の探求者に研究を委託することで使用している。
主に使用される魔導具は通信用の道具で、トランシーバー程度の性能を持つ。