プロローグ 4話
遅れてすみません
(……うん、ちょっと考えてみよう)
案外不思議な事が起きると人は冷静になるものだ
今見ている情報を整理してみよう
飛んでいる妖精は、目測15cm位で背中からは薄い水色の羽があった
実際はこれで妖精だとおもったのだ
髪は水色だった
表情は後ろからでよく見えないがうれしそうだった
なぜこんな事が起きているのかと考えていると気づいたら妖精は、遠くまで飛んでいた
「ちょっと待って!」
急いで追いかけてもその距離は少しも縮まなかった
そして気づいたら妖精は、見えなくなっていた
「はあ……はあ……一体どこにいったんだ?」
そう考え周りを見渡すと森の少し深い所に来ていたようだった
偶然にもここには何度か来ているのであまり不安はなかった
(はあ…妖精も見失ったし、そろそろ帰ろ……ん??)
ふと後ろを見ようとした時視界に入った一本の脇道だった
疑問に思ったのは何度か来ているはずなのにこの脇道だけは記憶になかったからだ
(最後にここだけ探して帰ろう)
そう思いながら脇道に入っていった
そこは周りの森よりも自然豊かなような気がした
不思議だなと、思いながら足を進めていると何処からか悲鳴のような音が聞こえた
音と、言ったとおり声ではなく恐怖を感じるような音だった
急いでそこに駆けつけると先ほど見かけていた妖精と、それを襲う獣がいた
獣は今にも妖精を喰いそうな感じたったので急いで妖精を庇うように獣にせをむけた
当然のように獣の牙俺の背中に刺さっていた
痛みはあったが思いっきり獣の腹に拳を叩き込んだ
すると獣は飛んでいきすぐに去っていた
そして俺は力が抜けたかのように崩れ落ちた
牙が刺さりその上激しい運動をしたため血が想像以上に流れていたようだったからだ
瀕死の状態で覚えているのは
(俺…このまま死んじゃうのかな……)
というほぼ諦めたような考えと
「……大丈夫!?ねえ起きて!?」
というかわいらしいこえだった
そしてそのまま意識は落ちていった…