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身の毛もよだつ

作者: 鶴羽 雪月

稚作1作目!

実際あったことにない事ない事つけたして、四苦八苦するわが子を

生暖かい瞳で見守り隊!


て、ことでどうぞ!↓

 わたしが実際に遭遇した恐怖体験をお話しします・・・

今思い出しても身の毛もよだつ・・・ほんとに恐ろしい経験でした・・・





 この春、大学を無事卒業出来たわたしは恋人の実家の方に引っ越して就職する事になりました。

 引越し先の部屋はもう確保してありますし、役所なんかの申請だの何だのは済ませてあるです!

これから先の新生活に想いを馳せて、思わず顔がにやけてしまいます。

 特に何か特技があるわけでも無いですし、見た目どこにでも居そうで基本聞き手に回る大人しそうな娘なわたしですけれど良い就職先に巡りあえるでしょうか?

 あぁ、言ってて軽く自己嫌悪・・・取り立てて身体つきもいい方じゃないですし・・・ぐすん

何て誰に聞かせるでも無い自己評価をして目を背けてましたけどそろそろ現実を見つめましょう。

・・・嫌だなぁ


 わたしは自分の部屋を見回して溜め息をつく。

この反応で分かる通り、わたしの部屋はとても人を入れられない程度に酷い有様なのです。ゴミは然程無いのですけれど、物が・・・

 服は基本脱ぎっぱなしの山積みですし本は雪崩を起こしてますし細々した物も基本出しっぱなしですし、およそ女の子の部屋とは言い難い惨状。


「ち、違いますし!散らかしてんじゃなくてベッドから手が届く配置なだけですし!」


 て、何度目か分からない言い訳をして作業を続ける。


「しばらく彼家に入れてなかったから油断してましたぁ・・・」


 そう、最近はもっぱらお出かけデートが多かったのです。

それというのもお互いの家が離れてて遠距離恋愛なのが原因です。

まぁ遠距離といっても電車1本で4,50分の距離なんですけど・・・こんなこと言ってたら本当の遠距離恋愛の皆さんに怒られますね。はい、ごめんなさいです。


 何はともあれ、ちょこちょこだらけ・・・休憩をはさみつつ懐かしいアルバムや本、マンガで脱線しつつ少しずつ作業も進んで半分位終わった辺りで事件は起きたのです。

そう、事件というのは予期してもいなかった出来事が突然やって来るのです。その時の驚きと恐怖は並じゃないのです。


 もう大分前(かれこれ年単位くらい?汗)から動かしたり漁ったりしていなかった山が片付け終わろうとしていた時です。

最後のひと塊を持ち上げたらそこには・・・

 ゴマの様な黒さのお米より少し大きいくらいのつぶつぶが大量に散らばってたのですよ。

なにかな~なにかな~って観察していると、よく見たら動いているじゃないですか!

なんかつぶつぶしてる正体不明の謎虫の大群だったわけですね。

見ると持ち上げてる塊の底にもくっ付いてますし。


「一応女の子ですから騒いだ方がいいんですかねぇ~」


 と1人ごちつつ、ベランダに出て虫ぱっぱ。

床のは紙被せて潰した後ほうきとちりとりで回収。フローリングですのでぞうきんでごしごし。

近くに森がありますので、虫の来襲には慣れたものなのです。

 過去酷かったのは、床でごろごろしていて何気なくベランダ側の窓(の前に積んである物群)に目を向けたら、小さいムカデがのそりのそりと物を伝って近づいていたのを大人しくなった時にしんちょうに、しんちょ~~~うにくっ付いてる物ごと持ち上げてトイレに流しに行きましたり。

 また別の日にはドア開けたらすぐ横の壁に大きめの、男の人の手でも収まらないんじゃないですかと思う長さのムカデがくっ付いていまして、一瞬思考が止まりましたのち、恐怖による寒気を感じながら捨てる雑誌で格闘を繰り広げまして無事にやっぱりトイレに流しに行ったりですかね。

 ほんとムカデとかむりむりなんですけど・・・もう見た目からして拒否反応が・・・

謎虫は冷静でいられる分まだ序の口でした。気持ち悪くはありましたけど。

これを上回る恐怖体験をこの後することになったんです。この時のわたしはまだ知らないのですが。


 気を取り直して本の山をダンボールに詰め込んで、最後の1冊を持ち上げた時ですよ!

物陰に潜んでた黒光りしていてかさかさ~とすばやい、名前を言ってはいけない(言いたくもない)例のあの虫が!

事もあろうに全力でわたしの腕に登って来たのですよ~~~!!!!(号泣)


 「くぁwせdrftgyふじこlp!!??」


 全身の怖気という怖気が逆立ち思考が停止しながもパニックを起こし力のままに腕を振り回して何とか振り落とし成功!

近くに用意しておいた殺虫剤を泣きじゃくりながら錯乱状態のまま所構わず噴射し続けまして、すでに事切れてるにもかかわらずあっちこっちに散布しつつのオーバーキル。

一生とも取れるほどの長い時間感じていた恐怖もガス切れを起こした所でやっと我に返りまして、糸の切れた人形の様にその場にへたりこんで大声で泣いてしまいました・・・

騒ぎと泣き声で慌てて駆けつけた家族に宥められ、結構な時間抱きついて泣きじゃくっていました。後で訊いた話、30分くらいそうしていたそうです・・・ハズカシイ・・・

 今思いますと、腕を振り回して無事に落ちてくれて助かりました。これで運悪く自分の方(身体とか顔とか)に飛んで来てたら気絶ものでしたね・・・考えるのやめましょう・・・


 そんな死闘があったもんですから部屋にあった物は殺虫剤であちこちてかてかですよ!どうしてくれるんですか!

数日は色々とショックから立ち直れなくて、遅々として片付けは進みませんでしたよ。その間家族が手伝ってくれました!

いい家族に恵まれたものです!現金なわたしでした。


 それからしばらくはどんな虫でもだめになったのもいい思い出です・・・ほろり・・・


 すったもんだありましたけど何とか無・事・に!引越し準備も終わり、いざ新天地へ!

と、意気高々に旅立った訳なんですが、まさかこの先パート2があるだなんて想像もしていませんでした。

散らかっていたわけでもないのに泣きたいです・・・


 以上がわたしの身の毛もよだつ恐怖体験でした!

ほんと泣いていいデスカ・・・





 この先、彼と幸せをつかむことになりますけど

     それはまた別のお話しです♪

いかがでしたでしょうか?

拙いわが子ですが楽しんでいただけたなら幸いです。


黒光りする例の虫の件は、絶対に経験したくないですね・・・

想像しただけでトラウマものです。


ゴマ粒みたいな虫(大量発生はしていない)とムカデ2匹は実話です。

ムカデとかほんとむり・・・ありえない・・・

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