奇妙な旅団と記憶喪失の少女
その少女は記憶をなくして砂浜に倒れていた。自分が何者なのか、どこから来たのか、なぜ、砂浜で倒れていたのか……偶然にも少女を拾ったのはかなり奇妙な旅団だった。「一つ、お互いの事情を詮索しないこと」「二つ、旅団を脱した仲間を追わない」「三つ、団長であるボクが何者かという疑問を持ってもそれを口にしない」そんなルールのもと行動してる旅団には、己が復讐心に忠実に生きる少女やひたすらにネガティブ思考な少年、なによりも正体がまったくつかめない団長……少女はこんな旅団に振り回されながら巨大ハリセンを背中に抱え、自分が何者なのか求める旅に出る。
夕暮れの砂浜にて
2013/04/16 14:30