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リード線は、それぞれのC-4につながっている茶色の線、中の基盤をつないでいる白、赤、青、黄色の線からできていた。

矢井は、まずはニッパで、白色のリード線を切り離す。

「よし、これで第1段階」

基盤の中を結んでいる白色のリード線が切られると、ぼんやりと時間が表示された。

「…残り、1分ですね」

「何を言ってるの」

佐々井が、矢井の先ほどのつぶやきに反応する。

「どうやら、時限爆弾だったようです。今、残り40秒を示しています」

「じゃあ、すぐにでも解体しないと」

「残りは、赤、青、黄色のリード線。基盤上にある白の箱、紫の箱、紺の箱を結んでます。白紫が赤色、紫紺が青色、白紺が黄色です。白の所が時間表示になってて、ほか2つは不明。茶色の線は紺の箱から出ています」

「じゃ…色を…って」

「え、なんて言いました」

しかし、それから先は、無線が壊れてしまったようで、砂嵐のザーと言う音だけしか、矢井の耳には入って来なかった。

「矢井中佐、残り15秒」

すぐ横から、部下が焦りながら告げてくる。

「…私がするしかないようね」

矢井は心を決めて、目の前の箱の中を覗き込んだ。

「バッテリーと切断するのが先なので、まずはその断定を。白の表面に時間表示があると言うことは、このあたりから電力供給があるはず。だったら、白がバッテリーね。おそらく、同時に切らないとダメだから、白から出ている赤と黄のリード線を一気に切る」

赤色と黄色のリード線を一か所に寄せて、矢井が目をつむりながらリード線を切った。

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