目覚め・・・。
月に見放された世界がある。
多くの、世界が月に見守られている中で
神世界の夜に月が微笑むことはもう無い・・・。
では、はてさてどうしよう?
そうだ移住しよう。どこか別の世界へ
そう、太陽に見放される前に・・・。
神様が統治する世界・・・神世界。
その首都、セント・ウィクトリアの中心部に位置する街一番の大教会
いや、城とでも言うべきだろう。
そんな巨城の、とある一室でイリス=スウァルツ、青年は眠っていた。
白髪に金色がかったようなめずらしい髪色に、特徴的なしずく形のイヤリングが左右対称に付いている。
白を基調にした衣服は、スーツのようにもタキシードのようでもある。
だが、その部屋には天使や十字架や。そんな装飾が細部にまで施してあって
とてもぐっすり眠れそうにはない・・・。
しかもベッドは天蓋付きのダブルと、なんとも豪勢なものだ。
もともとここは、この巨城の『軍部特殊機関』という軍事機関の一つで、城の北側に位置している。
イリスが眠っているのはもっとも、この『軍部特殊機関』の司令官室なワケで、いちおうはイリス自身
『大神世界軍部機関』のお偉いさんという事になっている。
・・・そのとき、コンッコンッと本当に小さく部屋をノックする音が聞こえた。
すると、それまで眠っていたイリスが口を開いた。やはり、瞳はとじたまま。
「誰?」とだけ、つぶやくように言った。
そしてすさま向こうから声が返ってくる
「ライ=アチルタです」すましたような、透き通るようなそんな声だった。
「ライか・・・用件は?」
「はい。今日の軍部会議には、ご出席なさいますでしょうか?」
軍部会議、つまりは『大新世界軍部機関』の幹部たちが集まる会議の事だ
「いや、いい。あんなじぃさんの茶飲み会議なんて、出たところでどぉ~にもなんないし」
子供の様に無邪気にゴロンッと一回寝返りえをうつ
「かしこまりました。」
そういったライの声は少し笑っているようだった。
もちろん、ライもこの部署にいるということは、一軍人なのだが今は、イリスの秘書役をしている
なにしろ、『子供のお世話は大好きなので』と言うことらしい・・・。
そんなこんなで、イリスの方はやっと眠りから覚めたようだ。
ドアの外側では、コツッコツッと、ライの規則正しい足音が遠ざかっていく
_が、急に足音がピタリと止まった・・・。
_作者より_
新入りですが、よろしくお願いします((ペコッ
と言うことで、新世界の神世界的なストーリーいかがでしたか?
って言われてもまだ、初回の初回なので全然ストーリーがわからないと思いますが
なにとぞ、応援よろしくお願いします。