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243.新たな創造を求めて

東の果てにある小さな島。


「彼らから教えてもらった場所は、ここでいっかな」


大陸の西にある国で聞いた話を元に、新たな建築物を作ろうとその島に辿り着いた創造の魔術師は、島の海岸沿いを歩いていた。

彼が歩くその島に面する大海の遥か先には多くの人が住む大きな大陸があり、その大陸の一部を支配する国は、最近では彼の祖国である西の国で林檎の魔術師と言われる魔術師の祖国だ、と言われている。

しかし海岸を歩く彼が、海の向こうにその国を見ることはできない。


「場所はこの辺り。

ここで作るものは…うんうん、なるほど。

確かにこれはこの国に必要なものかもしれないね。


資源のない、小さな島国ではエネルギー不足に陥りやすい。

それを解消するために必要なものを作るための技術は、世界中でまだ暗中模索の状況だ。

さらに言うと、エネルギー資源は今の世界での争いの元になっている。


僕は自分が作るものが壊されるのは、非常に不愉快だ。

だとしたら、それが争いの元になっては不都合だ。

争いに巻き込まれたモノは人の手によって、簡単に壊されてしまうからね。


さて、どこから始めようかな。

時間は有限だが、焦っては事を仕損じる。

誰にとっても有益で新たなモノを作ることが、僕の仕事だ」


創造の魔術師は、とりあえず島を一周することにした。

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