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レベル1からレベル5までしかいない低レベル女の子パーティーなんですけど、ダンジョン配信を始めたら冒険の収入より広告収入が上回りました  作者: 秋山機竜
第一章 まだまだダンジョン配信者として駆け出しのころ

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第88話 ついにプロローグの場面がやってきました

 下り坂があります、私たちのすぐ目の前に。


 しかも下り坂は、途中から分岐しています。


 真っすぐ降りるルートと、右側に降りるルートに。


 もし悪知恵洞窟の外に出たいなら、真っすぐ降りるだけでよかったんです。


 しかし問題が発生しました。


 真っすぐ降りるルートを、ただひたすら進もうと思ったら、ごろごろと左側から謎の音が聞こえてきました。


 そう、この物語のプロローグである、モンスターの糞を詰め込んだ樽が転がってきたんです。


 なにが厄介かって、樽が転がってくるタイミングは、完全にピンポイントで私たち低レベルパーティーを狙っていることでした。


「私たち狙い!? つまりこの集団で一番弱いやつを標的にしたんですね……!」


 私たちは、隊列の前後に挟まれているせいで、前にも後ろにも逃げられませんでした。


 糞だらけの樽に押し潰されないようにするためには、強豪冒険者の隊列から離れて、右側のルートに逃げるしかありませんでした。


 背に腹は代えられません。


 私たちは生き残るために、右側ルートの下り坂を駆け下りることになりました。


「なんて悪知恵の働く連中なんですか!」


 私は下り坂を駆け下りながら、絶叫しました。


「どうせなら普通の丸い岩を転がしてくれたほうがマシだったわ」


 僧侶のレーニャさんは、ひーひーと息を切らせながら逃げていきます。


「あんな不衛生な樽が直撃したら、病気になっちゃうよ」


 戦士のアカトムさんは、ぞぞぞっと肩を震わせながら逃げています。


「あの樽は殴り壊せないな、中身が汚すぎて」


 武道家のシーダさんは、やれやれとため息をつきました。


 もし樽から逃げるだけであれば、いくら弱小パーティーである私たちでも、どうにかなりそうだったんです。


 でも事態は、さらに悪化します。


 下り坂の中継地点に、モンスターが待ち構えていたんです。


 モンスターの装備は、鋭い槍でした。


 きっと下り坂を駆け下りる私たちを、リーチのある武器で側面攻撃するつもりですね。


 もし無防備な状態で、側面攻撃なんて喰らってしまったら、ギャグ物語にあるまじき犠牲者が出ちゃいますよ。


 そんなことさせません、絶対に。


 うちのパーティーのリーダーは私なんですから、他でもない私が仲間を守らないと。


「みなさん、私が担当していた荷物を頼みます」


 私は運んでいた荷物を仲間たちに預けると、でいやーっと待ち伏せモンスターに体当たりしました。


 すでに覚悟も決まっていたし、そもそも仲間を守るためには迷う時間がなかったんです。


 だから私の体当たりは、レベル1の遊び人にしてはクリーンヒットして、モンスターは後ろにごろごろ転がっていきます。


 というか、どうもモンスターは、私みたいな弱いやつが体当たりしてくるとは思わなかったらしく、防御行動を遅れたみたいですね。


 そのせいで、私の体当たりは、想定より効果的になってしまいました。


 私は肩からモンスターの懐に潜りこむ形になり、そのまま勢いでぐんぐん後ろに押し込むことになって――小柄な岩場に激突。


 その衝撃で岩場が崩れてしまい、なんと私たちは崖下に落下してしまいます!?


 ええええええ!?


 なんでさらにピンチに陥るんですか!?


 *CMです*


 工事現場やコンサート会場で、トイレの施設に困ったことはありませんか?


 そんなあなたに、錬金術師と魔法使いが共同で開発した『移動式ワープ装置付きトイレ』です。


 このトイレに垂れ流したものは、すべて別の地点に転送されるので、タンクの処理が必要ありません。


 設置も簡単で、ただ台座に置くだけ。


 これで大規模現場のトイレ問題も解決ですね。いつだってトイレはあなたのそばに、ペルマレ水道業です。

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