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レベル1からレベル5までしかいない低レベル女の子パーティーなんですけど、ダンジョン配信を始めたら冒険の収入より広告収入が上回りました  作者: 秋山機竜
第一章 まだまだダンジョン配信者として駆け出しのころ

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第86話 よくRPGであるじゃないですか、川の向こう側に渡ったら、急激にモンスターが強くなる現象

 いやー、まさか退路が消えてしまうなんて……。


 もしうちのパーティーだけで冒険していたら、軽くパニックを起こしていたところですよ。


 でもありがたいことに、今日はPMCのみなさんを始めとした強豪冒険者のみなさんと一緒ですから、心強いです。


 そんな頼りになる強豪冒険者のみなさんですが、すでに最善の行動を開始していました。


 慌てず騒がず、斥候業務の得意な人が、モンスターの巣より先にあるルートを確認してきてくれたんです。


「良い報告と悪い報告がある。どっちを先に知りたい?」

 

 はっはっは、そういうハリウッド映画みたいなノリ、本当にあるんですねぇ。


 まぁとにかく全会一致で良い報告から聞くことになりました。


「良い報告だが、ある程度レベルの高い冒険者なら探索したことのあるダンジョンに繋がってる。つまりそっちのダンジョンから外に出られるってことだから、おれたちは閉じ込められてない」


 閉じ込められていない、というのが、なにより良い報告ですね。


 おかげで不安が軽くなりましたよ。


 さて良い報告のおかげで心の準備が整ったので、悪い報告も聞いておきましょうか。


「悪い報告だが、繋がってるダンジョンの名前が、ディアスタ地方の縦型洞窟。通称・悪知恵洞窟だ」


 あちゃー、私たち、ちょっとマズいことになりましたね。


 なにがマズいのか、順番に解説しますね。


 私たちが、ついさきほどまで探索していたダンジョンは、海洋都市の近くにありました。


 基本的に都市の近くに出現するモンスターは強くありません。


 そうでないなら、私たちみたいな弱小パーティーは出歩けないですからね。


 では問題のディアスタ地方がどこにあるのかといえば、海洋都市の東側にある大きな川を渡ったところにあります。


 ここらには、そこそこ強いレベルのモンスターが出現します。


 だから私たちみたいな弱小パーティーは近づきません。


 しかし私たちは、ダンジョンの抜け道を進んでいたつもりが、実は川の真下を通り抜けていて、意図せずディアスタ地方に入ってしまったんです。


 それだけなら、ちょっとした不運で終わる話でした。


 ですがモンスターの巣の繋がっていた先は、悪知恵洞窟だったんです。


 ここは高レベルかつ悪知恵の働くモンスターが生息していることで有名なんです。


 PMCのみなさんは、荷物から古い地図を取り出しました。


「我々も悪知恵洞窟を経験している。だが攻略は断念した。出現するモンスターたちが厄介な動きをするせいで、リスクとリターンが割りに合わないからだ」


 強豪冒険者のうち、そこそこ名を挙げたダンジョン配信者が挙手しました。


「うちのパーティーは他国出身でね、帝国の知識があまりないんだが。その厄介なモンスターたちって、どんな動きをするんだい?」


「正攻法を避ける。トラップを好む。悪口を含んだ精神攻撃をしてくる。それでいてイザ戦うと、ちゃんと強いんだよ」


 厄介すぎますね、ここに生息するモンスターたち。


 と思っていたら、僧侶のレーニャさんが、ぼそっと小声で私に耳打ちしました。


「つまり悪知恵洞窟のモンスターたちは、実力を伴ったユーリューってことね」


 なんで私をモンスターにたとえているんですか。


 いくら腹黒だって、そこまで落ちぶれていませんよ。


 まったくもって腹は立つんですが、それ以上に腹が立つのは、たとえが適切だったからですね。


 それはさておき、退路はすでに消えているんですから、いくら攻略の難しい洞窟であっても、前に進むしかないんですよねぇ。


 よし、低レベルパーティーなりに、生き残りをかけてがんばりましょう。


 *CMです*


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