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レベル1からレベル5までしかいない低レベル女の子パーティーなんですけど、ダンジョン配信を始めたら冒険の収入より広告収入が上回りました  作者: 秋山機竜
第一章 まだまだダンジョン配信者として駆け出しのころ

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第57話 ゆっくり応援配信していってね!

 さっそくPMCに同行して、応援配信をやっていくんですが、今回にかぎって趣旨を変えようと思います。


 名づけて『ゆっくり応援していってね!』です。


 あれ、私の顔が、おまんじゅうみたいに拡大して、生首みたいに浮いていますね。


 すぐ隣には、やはりおまんじゅうみたいに顔が拡大した美少女武道家のシーダさんがいます。


 はい、ゆっくり化が成功したところで、あらためて自己紹介しますよ。


「みなさんこんにちは、ゆっくりユーリューです」


「我は、ゆっくりシーダだ」


「というわけで、これから応援配信RTAをやっていこうと思います」


「待ってくれ、ユーリュー。RTAとは、なんのことだ?」


「リアル・タイム・アタックの略で、ツールを使用せずに、人力で最短クリアタイムを狙うことですよ。今回の話題に適応するなら、最短時間で四天王クエストをクリアすることです」


「ユーリューは、なんでそんなに難しい言葉を知っているんだ?」


「ちょっと前に宣言しましたが、この作品、中世風異世界ファンタジーなんて建前、とっくの昔に投げ捨てているので、私の脳内には作者の知識がふんだんに入っています」


「よくわからないが、とにかく賢いんだな」


「はい、なんでも質問してください。おそらく【ゆっくり】と【RTA】を知らない人も多数いるでしょうから」


「なら教えてくれ、我の右側に謎の箱があるが、これはなんだ?」


「そこはRTAをやるための背景情報や小ネタが入る情報画面ですね。たとえばこんな感じで表示されます」


{ゆっくりしていってね、とは、某ニコニコ動画の全盛期に始まったカテゴリで、ソフトークという人工音声を利用したエンタメです。ソフトークの喋る速度がゆっくりしているので、ゆっくりと呼ばれるようになりました。


 なお動画で使用されるキャラクターは、某東方出身であるマ〇サとレ〇ムを使用するんですが、今作に関しては、さすがに著作権的にアレなので、自分のキャラであるユーリューとシーダをゆっくり化して使用しています}


 ゆっくりシーダさんは、画面の右側に表示された背景情報を読んで、ふむふむとうなずきました。


「これは便利な箱だな。ユーリューみたいな腹黒であれば、うまく使いこなせそうだ」


「その通りです。他に質問はないですか?」


「いまのところはない。もしわからないことが出てきたら、そのときに質問する」


「わかりました。では、応援配信RTAを開始しましょう。タイマースタートは、次回の更新からです」

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