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レベル1からレベル5までしかいない低レベル女の子パーティーなんですけど、ダンジョン配信を始めたら冒険の収入より広告収入が上回りました  作者: 秋山機竜
第一章 まだまだダンジョン配信者として駆け出しのころ

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第49話 コロッケを食べましょう

 前回の話との兼ね合いなんですが、早押しクイズを再開する前に、元学長の魔人がコロッケを揚げてくれました。


『武道家の子にかぎらず、みんなお腹すいてるんだろう。材料あるから、コロッケ揚げるよ』


 アスレチック渓谷には、キッチンまで備えてあって、あれよあれよと山積みのコロッケを提供してくれました。


 出来立てホヤホヤなので、湯気は出ているし、油がジューシーに広がっています。


 ありがたいですねぇ、食事まで提供してくれるなんて。


 でも、すべての冒険者に同じサービスをしているわけじゃなくて、普段あんまり食べられていない若者限定で作っているそうです。


 さすが元学長ですね。若者に親切です。

 

 でも悪いところも残っています。私たちがコロッケをおいしく食べていると、にたーっと笑みを浮かべて、こう言いました。


『コロッケを食べたら、コロっとが生えてくるかもしれない』


 オヤジギャグをやめてくれれば、ただの親切な元学長なのに…………。


 まぁいいでしょう。どんな人間にも欠点があると言いますし。


 というわけで、コロッケごちそうさまでした。いやはや一食分の食費が浮きましたね。ありがとうございます、元学長。


 なお元学長の魔人は、食後の飲み物にもこだわりがあるみたいですよ。


『脂っこい食事のあとは、甘酸っぱいレモネードが一番。というわけで、ワシが自家製で作ったやつを飲んでくれ』


 器用な魔人ですねぇ。さすが元学長。 


 さっそく甘酸っぱいレモネードをおいしく飲んでいると、デデンっと魔法人格によりクイズが出題されました。


『早押しクイズ、第二問目です。コロッケを揚げるときに適切な温度を答えてください』


 実を言うと正しい答えは知っていて、170℃から180℃ぐらいなんですよ。


 でも我々お笑い集団にとっては不正解です。


 この問いを使っておもしろいことを言うのが正解です。

 

 びこんっと早押しボタンを押したのは戦士のアカトムさん、頬を赤くしながら答えました。


「答えは36・9℃。子供時代のボクが、初恋した年上の男性に、コロッケを揚げてプレゼントしたときの体温だから」


 かー! なにクサいこと言ってるんですか!?!?!?


 いくら見た目が綺麗系だからって調子に乗るんじゃありませんよ!?!?!?


 配信のコメント欄もツッコミの嵐ですよ。


『配信見てるこっちが恥ずかしくなって36・9℃まで体温上がってきたよ!』『恥ずかしさのあまり体温あがりすぎてコロッケの適正温度を飛び越えていった』『なーにが初恋じゃい。こちとら年齢=カレシいない歴だわ!』


 そんなコメント欄に影響されたらしく、僧侶のレーニャさんは、もはや早押しクイズなんてそっちのけで、戦士のアカトムさんの恋話に乗っかりました。


「ねぇねぇアカトム、初恋の男性って、どんな人だったの!?」


「当時の帝国騎士団第一部隊の隊長で、現在の騎士団長だよ。すごくかっこよかったんだ」


「騎士団長! 渋い三十路男じゃない。あいつモテモテよね。若い子からマダムまで」


「あの渋いヒゲと低い声が最高なんだよね」


 ふーん、アカトムさんって、年上の渋い男が好みなんですね。


 ちなみに私の初恋相手は幼稚園時代で、かけっこの早い男子でした。


 でも次の日、その男子がかけっこ競争で負けたのを見た瞬間、あっという間に恋心が冷めたので、淡い初恋でしたね。


 配信のコメント欄も、すっかり恋話モードに入っていて、なぜか視聴者数も増えてきました。


『初恋は甘酸っぱいんだよ』『おれは学校の先生に初恋した』『近所のお兄さんに初恋だったわ』『わたし、勇者エリアフが初恋相手!』


 読者のみなさんにも、初恋の思い出、ありますか?


 ***CMです***


 甘酸っぱいレモネードは初恋の味。いま初恋をしている若者たちも、初恋を通り過ぎた大人たちも、プラサ工場のレモネードを飲んで、胸をときめかせましょう。

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