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レベル1からレベル5までしかいない低レベル女の子パーティーなんですけど、ダンジョン配信を始めたら冒険の収入より広告収入が上回りました  作者: 秋山機竜
第二章 そろそろダンジョン配信者が板についてきて、お金儲けもぼちぼちやれるようになったころ

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第127話 実家のお手伝い終了! パティシエはやりたくないですねぇ……。

 感謝祭当日、とんでもない数のお客さんを全部さばききって、ようやくアルバイト終了です。


 つ、疲れましたねぇ。やっぱりお祭りでケーキ販売するの修羅場ですよ。


 実家にいたころは仕事がルーティーン化していたので体が慣れていましたけど、たった一年ちょっと冒険者をやっただけで、重労働に感じました。


 パティシエって、キラキラしたイメージがあるんですけど、実態はガチガチの肉体労働ですからねぇ……。


 まぁいいでしょう。とにかく既定の労働量はこなしたので、お母さんがイナズマストーンを買い取ってくれました。


「助かったわユーリュー、人手不足で困ってたから」


「こちらこそイナズマストーンを例年の相場で買ってくれて助かりました」


「ユーリューは、いつ実家に戻ってお店を手伝うつもりなの?」


「私はまだまだ冒険者を続けますよ」


「冒険者っていうより、配信者でしょ」


「ダンジョン配信系の冒険者です」


「つまりレベルの低い根無し草が、だらしない生活を配信で垂れ流しにして儲けようって魂胆ね。なんて浅ましい生き方かしら」


 こ、この母親、言いにくいことをズバズバいいますね。


 なにかしらの反論を考えたんですけど、それといって浮かんでこなかったのでごまかすことにしました。


「とにかく私はまだまだやれるので、実家には戻りません」


「死んじゃったらそれまでなんだから、ほどほどにね。そもそもあなたはパティシエのほうが向いてるんだから」


 釈然としませんねぇ。まぁ親なんてこんなもんなんでしょうけど。


「じゃあ、次の冒険がありますから、また会う日まで~」


「次はどこを冒険するの?」


「勇者パーティーを手伝うんですよ。彼らが魔王城を偵察するみたいなので、我々は兵站を担当するグループでアルバイトですね」


「ふーん、要は雑用ね、それも後方支援の……なるほど、ちゃんとギャンブルの感覚は磨いておくのよ」


 おや、なんだか父親だけではなく母親までギャンブルに対する手触りが普通と違いますね。


 普通の親って、ギャンブルなんてやめなさいとか、ギャンブルはほどほどにって注意しますよね。


 なんですか、これ。


 第六感が働いたので、ちょっとした探りを入れました。


「もしかしてお母さんも、ムーンライトセレナーデって暗号に聞き覚えが?」


 お母さんは、ほんの一瞬だけ眉をぴくっと動かしましたが、咳払いしてごまかしまました。


「幸運の女神のご加護をあなたに」


 うーん、やっぱり裏になにかありますねぇ。


 いったいなんだっていうんです?


 *CMです*


 転職といえばクルクルエージェント。


 上司にムカついたらクルクルエージェント。


 同僚に殺意を抱いたらクルクルーエージェント。


 あなたにふさわしい職場を最新のVIT技術でマッチングします。初回登録をしていただきますと、便利なお食事券をプレゼント(注1:抽選で100名様のみ)

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