詩 愚か者が来た
愚か者が来た
それ皆 石をなげろ
それ皆 罵声をあびせろ
あいつは馬鹿だから
そしてあほだから
なんて言ったって自分より下だから
そういう奴には何をやってもいいんだ
そういう奴は何をされたって文句言えないんだ
そら愚か者がきた
生きてるだけで
人に迷惑をかける存在
息してるだけで
人を不快にさせる存在
遺棄すべきなのに
未だに人の町に住み続けている存在
愚か者め
愚か者め
どうしてそんなに爛々とした目を向ける
愚か者は虐げられて当然なんだからな
「ストーリー」
俺達の町には愚か者がいる。
馬鹿で阿呆で愚図で、だからイジワルしてもいい人間なんだ。
だって、みんなそう言ってた。
だから俺も石をなげるんだ。
だって、みんなそうしてるし。
これって常識だよ?