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第2話 救いと檻

歩き始めて3日。

その間、夜は獣の鳴き声に怯えながらも、眠った。


歩いても、歩いても、誰にも会わない。

町にも着かない。


動けなくなった私は道に倒れ込んだ。

このまま死ぬのも悪くないのかもしれない。

動けない身体でそんなことを考えていた。


ぼんやりとした意識の中、動けないまま倒れ込んでいると、何かが近づいてくるのに気づいた。馬車だろうか。


馬車らしきものから降りてきた男に抱き抱えられ、荷台に載せられた。

そして、私はどこかに運ばれていることに気づきながら、意識を落とした。


---


次に目を覚ました時には牢屋の中に入れられていた。

石造で、入り口は鉄格子になっている。

周りを見ると、女の子が何人か同じように閉じ込められているようだった。

啜り泣く声が周りから聞こえてきた。


閉じ込められている間、パンとスープは出されたので食べた。

空腹だったため、薄味のスープでも割と美味しいと感じていた。


いつまで閉じ込められるんだろうと考えながらも、周りを観察していた。

見張りの男や周りの女の子の見た目、男たちの会話などからどうやらここは日本ではないことは分かった。あと、会話内容が言葉がわからないせいで、理解できない。


数日後、牢屋から出された。

そして、割と高価そうな服を着せられた。

扇情的というやつなのだろうか。

座らされて髪を整えられているときに鏡を見れたので気づいたが、私の顔は完全に変わっていた。欧米系の割と美人だと思う。


これから私は売られるのだろうか、などと考えながらされるがままになっていた。

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