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4話 いざ村へ

 街道町を通り、村に向けてシズクとともに向かう。村の近くまで来ると、なんだか村の方が騒がしいことに気が付いた。村の周りには緑色の人型の生物が三十匹ほどいる。もしかして、あれがライトノベルなどでよく出てくるゴブリンなんだろうか?ひとまず、それは置いといておそらくだけどあれは、襲われているんだと思う。でも、助けようにも手元には、武器になるような物が無いのでどうやって助ければいいんだ?


「みゃーー!」


 何かいい方法がないか考えていると。シズクは、先程と同じように叫び大きくなった。


「にゃ~ごにゃごにゃ~!」


 シズクは、おそらく自分が戦って助けようとしているのだろう。おそらくそれは、いま最も助けられる可能性の高い方法だろう。


「わかった!行くぞシズク!」


「にゃーーぉ!」


 シズクに乗り、村まで急ぐ。


 村まで来ると、村の人だろうか農具を手にゴブリンたちと戦っている。状況を見るとけがをしている人は、何人かいるだけどそこまで押されているというわけではないだろう。しかし、このまま続けた場合いずれゴブリンたちにやられてしまうだろう。


「僕たちも一緒に戦います!」


「にゃーーご!」


 シズクは、ゴブリンたちを次々と倒していく。村の人達は最初は、動揺していたが次第に味方だと理解し余裕ができたのか、冷静に対処しゴブリンたちを倒していく。


「ギーーーー!」


 突然何かが叫んだ。そっちを見てみると、先程までの子供サイズのゴブリンのほかに、大人と大した変わらない大きさの恐らくホブゴブリンに六体に加え、二メートルほどの革の防具を身に着けたゴブリンも一体いる。すると新手のゴブリンたちは、手に持っている剣や槍で村の人達をを襲いだした。


「シズクあいつらもいけるか?」


「にゃーご!」


 もしものことを考えて、シズクに確認してみるが任せてよっ!と新手のゴブリンたちに向かっていく。


 ゴブリン達は、こちらに気付いたようでギーギー喚きながら向かってくる。


 シズクの圧勝かと思ったが、ホブゴブリン達は互いに陣形を整えながら向かってくるため、戦いなれていないシズクは、攻めあぐねているようだ。


 ホブゴブリン達は、周りを囲うように攻めてくる。そのため、シズクが正面のゴブリンを前足で攻撃しようとすると、後ろから攻撃されかわすため相手まで攻撃を届けられないでいる。


 そこで、少しでもシズクが戦いやすくするために、シズクから飛び降りて落ちている石を外側からホブゴブリンに、投げつける。


「ギィーーー」


 石に気を取られた隙に、シズクが一体ホブゴブリンを仕留めることに成功したようだ。


「にゃごーーー!」


 そして、そのままホブゴブリンを次から次に倒していく。


「ギャゴーーーー!!」


 ホブゴブリンを全て倒し終わると、先程まで黙ってこちらを見ていた防具をまとった大きなゴブリンは、叫びこちらへ向かってきた。その途中にいた村の人達は、弾き飛ばされている。


「にゃごーー!」


 シズクはシズクは、そんな大きなゴブリンに対して向かっていく。


 恐らくあの大きなゴブリンは、先程のホブゴブリンよりも何倍も強いと思われる。そのため先程のホブゴブリン六体に対して苦戦していたシズクでは、あの大きなゴブリン相手では勝てるかは、分からない。


 だがそんなことを考えている僕を尻目にシズクは、どんどんあのゴブリンを追い詰めていく。


「にゃご!にゃー!」


 それに加えシズクは、どこからともなくボール状の水の塊をぶつけている。そういえば、シズクのスキルの中に『水魔法』というものがあったので、恐らくあの水は、スキルによるものだろう。


「にゃ~~ご!」


 そしてシズクは、あっという間に大きなゴブリンを終始一歩も譲らずに、倒してしまった。


「よくやったシズク!お疲れ様。」


「にゃ~ぉ」








「ありがとうございました。」


 ゴブリン達を全て倒した後、ゴブリンがいなくなっていることに気付いた村の人が、次々と家々から出てくるとこの村の村長という人の家に、元の大きさに戻ったシズクとともに案内された。


「私は、このミルド村の村長セルドフ申します。この度のことは感謝しきれません何もない村ですが何かお礼させてください。」


「僕は、旅をしていますアユムです。ですが、戦ったのは僕というよりこのシズクですから。」


「みゃ~」


「それでも、ゴブリンだけでしたら何とかできたと思います。ですがさすがに、ホブゴブリンやゴブリンリーダーまでいたのでは、我々は、なすすべなく負けていたでしょう。」


 あの大きなゴブリンは、ゴブリンリーダーというのか。


「それでしたら、この村に泊めていただくことはできませんか?なにぶん、旅をしていますので今日泊まるところがありませんので。」


「そんなことでしたら、もちろん。ですがそれだけでは、申し訳が立たない。」


「本当に気にしないでください。僕たちは、旅をしている身ですので、誰かが困っていたら助けあうのは当たり前ですので。」


「みゃ~」


「本当にありがとうございます。」


 その後、ゴブリンの討伐の報酬をもらい今日は、村長の家に泊めてもらうことになった。








 その日の夜、ご飯を食べさせて頂いた後部屋でシズクと話す。


「明日は、ゴブリンリーダーをモンテクルという隣街まで、馬車で連れて行くらしいから一緒にそこまで行くからね~」


「みゃ~」


 今回の討伐報酬の大銀貨五枚で五万エレらしい。


 ちなみにほかの硬貨の価値はこんな感じ


金貨 100000エレ

大銀貨 10000エレ

小銀貨 1000エレ

大銅貨  100エレ

小銅貨  10エレ


一エレ=一円で他にも硬貨は、いくつかあるらしいが一般の庶民には出回らないらしい。


「明日は、早いからもう寝よっかシズク」


「みゃ~ぉ」

美容師要素は、まだあまり出てきません。

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