3話 うちの猫は規格外になってました
「みゃーぉ!」
シズクも確認が終わったみたいなので、ほかの鞄の中身お確認してみようといっても、中に入っているのはまだ新しい美容師が使うようなハサミが五本入っているだけ...ってよく見ると二年前まで、使ってた僕のハサミじゃないか!といっても、実際はカットしたのは、数えるほどしかせずに辞めることになったからなー。でも、やさしく教えてくれた水上先輩には、会いたいかな~。
「みゃ~」
「どうしたシズク?」
「みゃ~ぉ」
「わぁ!シズクもしかしてステータス僕に見せてくれるの?」
シズクが、話しかけてきたので聞いてみると突然目の前に、シズクのステータスプレートが表れて思わずビックリしてしまった。ともあれ、シズクのステータスを見てみると...。
名前『シズク』
年齢『三歳』
種族『ブラックパンサー(亜種)』
スキル『水魔法』『身体能力超向上』『立体起動』
能力値『ゴブリンキング以上(測定不能)』
シズクのステータスを見ると、名前と年齢はいいとして種族が『猫』ではなく『ブラックパンサー』それも亜種になっているではないか!
「みゃ~~ぉ」フンッ
シズクもど~お~!っと言いたげにどやっている。そんなシズクもかわいい!
「みゃ~~」///
そして、シズクも褒められ照れている。というやり取りを、いったん辞めステータスを再び確認してみる。そして、あることに気付いてしまった。なんとこの世界っでは、僕は圧倒的にシズクより弱いではないか!?
「み、みぃ~」
そ、そんなことないよ~。っと慰めてくれるがそれがまた、心に刺さる。そして、そんな気遣いをさせていることがまた申し訳なく思えてくる。
「ごめんね~シズクこんなに情けなくて弱っちい飼い主で~...。」
「み、みゃーーぉ」
ともあれ、気を取りなおして他に何かないか確認しようと鞄の中を確認していると、ふと先程鑑定をしていたときは、まだ鞄の中に入っていたことで、ハサミにはしていないことに気が付き鑑定してみることにした。
『アユムのシザー』
スキル『劣化防止』
すると、先程の石などとは違い、名前だけではなくスキル欄に『劣化防止』が、ついていた。まぁ、こんなわけのわからない世界に来たからには、手入れをしなくてよくなるからいいけど、鑑定では、スキルなどがついている場合は、それを表示してくれるってことでいいのかな?
「みゃ~ぉ」
シズクも肯定してくれていることだし、そう認識しておこう。
「よしシズク大体確認し終わったから行こうか。」
「みゃー」
とは言たもののッどこに行けばいいんだろう、こういう時は、まずはどこか道に出た方がいいかな。ととりあえず歩き出そうとすると
「みゃーー!」
シズクが突然叫び大きくなっていくではないか。
「にゃ~~ぉ」
「乗れっていうこと?」
シズクは、近くに来ると身を屈め乗れと言っているようだ。そんなシズクに甘えさせてもらい乗ることにする。
「それじゃあよろしくねシズク。」
「にゃ~~ぉ」
シズクは起き上がると、軽快に走り出し周りの風景をあっという間に置き去りにしていった。
そして三十分ほど走ったところで街道町に、出たのでシズクから降りた。
「にゃ~~ぉ」
するとシズクも大きくなった時と同じように、叫び小さくなった。
「ご苦労様シズク」
「みゃ~ぉ」
シズクをねぎらった。そして今度は、僕がシズクを抱え街道町の奥を眺めるとそこには、小さいながらも集落を見つけることができたので、今日この森の中で野宿しなくていいことに安堵する。レッツゴーシズク!
「みゃ~~ぉ」
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