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2話 現状を確認しよう!

 目を覚ますとそこは、普段寝起きしている自分の部屋ではなかった。周りには、木々が生い茂りそれこそアマゾンの密林とまではいかないにしても、深い山奥の日本の樹木林という感じだろう。


「ここは、どこだろう?・・・シズクー!」


「みゃ~」


「こんなところにいたのか」


 シズクがいないことに気付き、名前を呼ぶとすぐ近くの倒木の上にいるのを見つけた。シズクが一緒なのには、安心したが、本当にここはどこ何だろうか?日本の森の中のような感じがしたが、よくよく周りの木を見渡してみるものの、生えている木のほとんどが日本では、見たことのない形の葉をつけている。


「シズク~ここがどこか分かる?」


「みゃ~ぉ」


 シズクも知らないよ~。と言っている。ここで、ここで目覚める前自分の部屋で眠っていたことを思い出し自分の服装を見てみると、来ていたはずのパジャマ代わりの高校時代のジャージではなく、上は無地のワイシャツに下はストレッチ性の黒スラックの様なものに、しっかりしたような素材の黒のスニーカーの様なものをはていた。


「みゃぉ~」


 とそんな僕に、シズクは似合ってるよ~という風に声をかけた。


「ありがとうねシズク」


 シズクにお礼を言ってから、何か手がかりになるようなものがないか探してみるが、たいして手がかりになるような物が無い。


「みゃ~!」


 みつけた~!と言わんばかりの鳴き声を上げるシズクの方を見ると、足元には茶色い何の動物の物か分からない、革の肩掛け鞄が落ちていた。


「お手柄だよシズクー!」


「みゃぉ~!」


 その中身を見てみると、美容師が使うようなハサミと羊皮紙の様な高級な手紙が何枚かリボンで巻かさって、入っていた。差出人は、地球の神と書いてあり少しどころではなく、はっきり言って胡散臭い。とりあえず差出人のところに、言及すると面倒くさそうなので、その先の内容を読む・・・。


 とりあえず一通り読んだ内容を要約するとこうだ。



  一つ目に、この世界はもともと暮らしていた世界ではなく異なる世界だということ。


  二つ目に、この世界へくる方法は召喚されるか世界の裂け目に迷い込んでくるかの方法があるということ。


  三つ目に、この世界では科学の進歩が遅れている代わりに魔法が存在しているらしいということ。


  四つ目に、この世界には人間種は複数存在しているらしい、また通常の生物のほかに魔物と呼ばれる凶暴な生物も存在しているということ。


  五つ目に、この世界から元の世界に戻ることが出来ないということ。


  最後に、この鞄は魔道具であり魔力及び念じることで、物の出し入れができ少しではあるがこの世界で暮らす必要最低限のものが入っているらしい。そして、この世界では自分の能力をステータスという方法で確認することができ、この世界に迷い込ませてしまったお詫びも込めて、便利な能力をいくつか付けてくれたらしい。


「スゥㇲー・・・」


 シズクはこの内容を読んでいる間に眠ってしまったらしい。まぁかわいいから許すんだけど。とりあえず気になった方の、ステータスの方から確認しよう。


「ステータス!・・・わぁっ!」


「みーー!」


 唱えると突然出てきた透明な板に、思わず声を出して驚いてしまった。その拍子に、シズクが飛び起き何が何だか分からず驚いているが、そんなシズクもかわいい。


「みゃ~ぉ・・・」ジト


「ごめんごめんシズク。」


 シズクにはジト目で見られてしまったが、シズクにも透明な板の出し方を教えてあげると「みゃっ!」と驚いていたので、無事に出せたようだ。

 

 出てきた板をよく見ると



名前『未定(桐野 あゆむ)』

年齢『十六歳』

種族『人族』

スキル『鑑定』『計算術』『肉体強化』

能力値『ホブゴブリン並み』



 名前はこの世界に来たばかりで、付いていないみたいなので『アユム』にした。この世界でファミリーネームは、貴族や王族以外には、限られた人にしか無く一般の人はファストネームだけらしいので、ファミリーネームは、無しにした。厄介ごとに巻き込まれたくないしね~。そして、以前は二十七歳だったが今は、十六歳に何気に若返ってる!


「みぃー!」


 種族『人族』はいいとして、気になるのはスキルの方で、『計算術』と『肉体強化』は文字通り良いとして、『鑑定』というのは、一般的なゲームに出てくるものとしていいのだろうか?取り合えず足元に落ちている石を鑑定してみると「小石」と出た。他にもいくつか鑑定してみたものの、その物体の名前が表示されるだけなのでもしかしたら。隠しステータスなるものがない限りあまり実用性の高いものでは、無いのかもしれない。まぁ、これから使って慣れていくうえで色々分かってくるだろう。


 そして最後の、能力値たがホブゴブリンだが一般的な、成人した人間だと誰でも倒せるらしいので、平均以下と考えていいだろう。まぁ、昔から体が特別強かったわけではないが、もう少しあってもよっかっただろうに・・・。(ホブゴブリンはゴブリン十体分、また一般的な成人男性だとホブゴブリン二、三体分くらい)


 自分のステータスは、見終わったがシズクはまだの様なので他の持ち物を見るのは、すこしまっていてあげよう~。


「みぃーー!」

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