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プロローグでござるっ!

「・・・・・うむ、実に素晴らしい文書じゃ、流石は同志じゃのう。」


ここは、とある教室の一角。教室の表札になんの記載もされていないことは、この教室がどの授業、部活にも使われていないことを示しているわけでござるが、その不法占拠しているこの教室で、どう見ても小学生にしか見えないせんぱいが、昨日徹夜で作った論文と自称したい何か(中身は、10年後の自分が見たら間違いなく悶絶し、おそらく一カ月は部屋に引きこもりになること間違いない内容が文字通り赤裸々・・・とつづられていた)を見て、満足そうににやりと笑っていたのでござる。


 同志諸君は、ロリと聞くとどういった反応を示すのであろうか?例えば、ゴスロリ。あの手の衣装は使い手を極度に選ぶ、ある種の特性に特化したものだけが、その衣装に袖を通すことを許されるのだ。

 例えば、クマさんのロゴが入ったシャツ、どんな美人な女性であっても、その服を着こなすことは難しいはずでござる。だが、しかし、ロリならそれが可能・・・・・つまり、どんな魅力で溢れていよう女性でも超えることができない一線を彼女たちは悠然と、それが当たり前のように超えることができるのである!


 逆に、明らかにサイズが合わず、一見ロリには着こなすことができなさそうに見える服でも、この世には多く存在している。だがしかし、ぶかぶかな服に袖を通したロリというのは、それはそれで味のある絵になるとは思えないだろうか?

 それは、きちんとそれを着こなしてわがものとしている一般の女性たちと比べると一見劣っていると思われがちだが、ビジュアルに関して様々なアプローチが試されている現代において、勝るとも劣らない、ロリたちの持つ一つのポテンシャルとなっているのである!当たり前であるが、大人の女性が小学生の服を着ようと思っても、着ることなど不可能。つまりこれは完全なアクセラレート、ロリの完全勝利なのである!


 結論をいおう、ロリこそ正義であり、ロリが至高である・・・と。


 だから、拙者の書いた論文という名の作文を満足そうに眺めるせんぱいを、これまた満足そうに眺める拙者がいたとしても、それは何ら間違いではないのでござる!


 迫る夕日を背景に、二人には大きすぎる教室を独占して、他に誰もいない部室で今日も意味のない雑談に花を咲かせている。

 せんぱいが今日も不器用に笑って、俺もそれに倣うように笑ってみる。

 意味のない時間を意味もなく消費していく。世界を窮屈だと感じてしまう人間にとって、案外とこの時間の浪費の仕方は身に合っているらしく、自分を偽らないで済むこの空間を案外嫌いになれずにいる。


 とまあ、ありきたりなラブコメ展開がこのラノベにおいても展開されてしまっても、これはまぁ、一定の需要が得られるのではないかと思うわけなのだが、古今東西、幾百のライトノベルを読みつくしてきた同志諸君は、きっとそれでは飽き足らないと思うのではないだろうか?

 だが、安心してくれたまえ、拙者の未来に待っている、おそらくラブコメに分類されるだろう、このお話が始まるのは、これからなのでござるから。

 
















 そう、それはある日突然、何の前触れもなく・・・・起きてしまったのだ。















目を開けると、そこには・・・・。


――続く――

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