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天使は訳あって謎を解く  作者: 流田三
7/7

5.上司に言われて決意しました。

拙い文ですが、お読みいただきありがとうございます。

お待たせいたしました。アリアやっと動き出します。

さて、聖様から原因を調べろと言われたがまずどうすればいいのか。

こんな時は隣にいる聖様に

「どうすればいいのでしょうか」

そう、わからない時には聞けばいい。


「うん、アリアまずは自分でどうすればいいか考えてごらん。」

…質問し返しされてしまった。天界から降りてきた聖様はどうやら、一筋縄ではいかないようだ。

うん、そうなると天にいるなら、本人に聞けばいいんじゃないか。

聖様に確認するとそれは出来ないといった。

全て、記憶がなくなるからなのだそうだ。

厳密に言えば人と関わることはできないとのこと。

あくまで、関係を壊さないようわからない程度に環境に手を加えて影で支えるというスタンスらしい。

聖様の言葉を借りれば、自然保護区的考えらしい…よく分からないが…。

直接聞くことが出来ないととなると、今までの自分がやったことを思い返してみる。そうだ、日記があった。

もしかしたら、どうすればいいか答えを見過ごしてしまっているのかもしれない。

というわけで、現在、先ほど開いていた日記をもう一度開いている。


ほう、今は9歳で、6歳から学校に入っている?両親はいない…。今は、寮という部屋に入っている?


結局、アリア本人の情報は出てきたが、見た限り原因に繋がりそうなものは見当たらなかった。

となるとアリアに関係していた人物に探るしかないだろう。もちろん、人間に直接関わるということはNGなので、

あくまで天使としてではなくアリアとして関われと聖様には言われた。

つまり、天使であることは秘密にしろということなのだろう。ならば、アリアとして怪しまれないようにしなくてはいけない。

日記を読み進めるとアリアの人物像として日記に書かれている迷宮のラビリンスの中に書かれている人物の真似をしていたということが分かった。

その人物は、強くたくましく、勇気を持ちそして、王子と言われる人物の近くにいることが多いらしい。なるほど、となるとあの人物か…と私は聖様が来るまで読んでいた本の内容から予測する。

自分の意志をはっきりといい、堂々と最後まで勇気を持って貫いたあの生き方…そして、王子の近く…家族にも捉えられる婚約関係を結んでいたあの存在…きっと彼女はあの人物に憧れていたに違いない…!


そう私は確信した…

ただ、その確信が大きな歯車を回すとは知らずに…。


早速、そうと決まると少し情報を整理するため、書き出すことにした。

文字を書くのは、聖様の秘書として傍で働いていたことがあるので特に問題はない。

筆を探し出し、日記のまっさらなページに分かったことを書き出してみる。

・両親はいない。

・伯父さんに引き取られている。

・魔力が高いと褒められる。

・黒以外の服は着てはいけない。怒られる。

・部屋から出てはいけない。 誰かに呼ばれることがない以上。

・だいたい、朝の8時くらいには仕えの人が来る。

・現在は9歳、6歳から学校に通い、そしてそこの寮へと入っている。

・原因は知恵を求めるものと関わりがある。

書きだしてみると以上のことが分かった。


今この場所は学校ということらしい。

だとすれば、おそらく学校で少なくとも情報を得ることができるはずだ。

ならば、ここでわかった通り明日、アリアとして学校とやらに行くしかない。

ボロが出ないように復習しなくては…。

迷宮のラビレンスを再び持ち、アリアの人物像であるはずの少女が出てくる

箇所を念入りに読みこんでいく…。


「あとは、頑張るんだよ。アリア」とため息とセリフと共にそばにいた聖様の気配が消えたのを感じつつ、

私は、ページをめくり続けそして気づけば…。


暗闇から空はだんだん明るくなり…

「…あぁ、明るい」

日が昇っていた。


動くかと思ったら、本読んで終わりました。


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