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天使は訳あって謎を解く  作者: 流田三
2/7

プロローグ 仕事頼まれました。

初めて投稿します。

拙い文章ですがよろしくお願いします。

現在(げんざい)、この世界(せかい)は3つの存在(そんざい)で大まかに構成(こうせい)されている。

 それは、()()使()()である。もともとは、(ひと)(かみ)しかいなかったが、人がやらかしたために神の手足として天使(てんし)を作り出した。創り出すことになった要因は以下の通りである。



 神が人のために作り出した地は、(うるわ)しく美しいものであった。人は本来、その見目麗しい地を管理し、神と共に永遠の国(ー楽園ー)を創り出す予定であった。しかし、ある事件が異なった道筋を歩み出すことになる。それは、神が人との関係を作るために置いた一本の知恵の木が原因である。

 知恵の木自体は他の与えられた木々や、果物と比べるとなんの()()のない木である。しかし、その木になる実が問題であった。実自体は他の神から与えられた木々の方が魅力的であったのだが、知恵を得るという点が違った。神との生活の中で、唯一(ゆいいつ)とって食べてはいけないと言われた木に人間が意識を向け始めたのは必然(ひつぜん)だったのかもしれない。ましてや、その実を見た人がもしかしたら、神と同じようになれるかもしれないという幻想(げんそう)を抱くほどに人の意識はその木に惹きつけられ


……そして()()()

約束を破ったのだ。その瞬間(しゅんかん)人は、神とは違う存在になり、神を認識(にんしき)できなくなった。


 また、知識を得たことにより、羞恥心、(しゅうちしん)()の感情が、生まれた。

そして、共同で作り上げるはずの世界は人間の身勝手な選択により、本来と全く異なる道筋を起こすこととなった。


神は、その道筋を直そうと幾つかの奇跡を起こすが、神がいるとは信じず、むしろ負の力により人は(やみ)に落ちやすくなった。


この闇に落ちることのないよう神は人の代わりに自分の分身として天使を作り、地上に使わすことによって人の道筋を密かに直している。そして』



……急に視線がグラグラして文字がかすれて見えなくなり、意識が浮上していく。

頭がぐあんぐあん揺れて視点が定まらないが、


「天使、天使」


と繰り返し私を呼び、誰かが後ろから、自分を掴んで揺らしていることだけが理解出来る。


「天使。本を読むのはいいが、私があなたを呼んでいるのですよ。いい加減気づきなさい」

(あぁ、この声は、聖様(せいさま)だな。)と私は理解する。


声をかけても今だに揺らしてくる後ろの人物に向かって


「聖様、もう気付いたので揺らさないでください。酔います」

と声をかける。


慌てたように、揺らしていた人物こと聖さまはパッと手を離した。


急に離されたせいで私は倒れこむ。咎めるように聖様に視線を向けると、視線を受けた聖様は誤魔化すように咳払いをし、

「うぅん…すまない。聞いてないと思ったものでな」

と言う。


服を整え姿勢を整えた私は聖様に向き直った。

「それで聖様、私に何用でしょうか。」


頭を掻きつつ、申し訳なさそうに聖様は言葉を紡いだ。

「あぁ、天使。君に頼みたいことができてな。先程、私は神様に呼ばれたんだが・・・」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


" 聖よ "


「はい何でしょう神様」

真っ白な世界で神の声が聞こえてくる。



”かのものは負の力が強すぎて命が尽きようとしている。そのものを迎えよ。”


いつものように負の力に染まったものが出たとのことだった。最近はこの手の話が多い。

「はい。負の力に染まった魂が出たのですね。では、いつものごとく…」

と言おうとして、驚いた。


" お前の側に使える天使を地上に使わせ “ 



と言われたからだ。


「神様。あの天使にですか…」


私の近くで支えている天使のことを思い浮かべる。真っ白な姿に赤い目という他の天使とは違う容姿。

特に赤い目という知恵の木を彷彿(ほうふつ)させる象徴(しょうちょう)が、他の大天使たちと仕える天使に人間のやらかしたことを彷彿させ、遠巻きにされていた。


歴史の中で描かれている知恵の木は人が食べた後に、再び食べてしまわないようにと神が紅くその実を染め、周りに注意するように知らしめた。その赤という色は、危険や注意しなければならないという意識が天使にはあるため、遠巻きにされるのだ。


 私は、神様に異なる姿を持つ天使の面倒を見るようにと私自身の使いとして天使を支えさせている。

最初は、私も遠巻きにしていた一人だったのだが、面倒を見るように言われて関わってみて、あの天使についての認識は変わった。どんな天使より無知で感情が上手く出ない不器用(ぶきよう)な天使というだけで、しっかりと使者として働く力を持ち、嫌う必要がないと分かったからだ。自分は本当に何を見ていたのだろうかと思う。今は、呪われるとか不気味という風に思うより、見ていると母性本能(ぼせいほんのう)がくすぐられて、もっと関わりを持てたらと思っていた時だったのだが…。

やっと、懐いてきているここで離れることになるのが、少し寂しい。


「神がおっしゃるなら、従いましょう。分かりました。準備し、すぐに伝えてまいります。」

思いを振り切るように私はそう言った。



――――――――――――――――――――――――――――――――


「ということで急だけど、今から人間界へ行くことになった。」

腰に手をあてドヤ顔してくる聖様。



(聖様すみません…全く理解できなかった)心の中で聖様に謝りつつ私は

「聖様、というわけも何も何をすればいいのか全く先ほどの話からも理解できないのですが…」

と聞く。

聖様は少し寂しそうに語り出した。


「『かのものは負の力が強すぎて命が尽きようとしている。そのものを迎えよ。』


つまり、神は、命が尽きそうだから、その人を迎えに行けとのご命令だ。」


(また、負の力ですか…さらに命まで脅かす様なことになっているなんて)


重い気持ちになり思わず

「命が尽きるか…」

とつぶやく。



「気になるのかい?」

少し、驚いた様子で聖様は私を見てくる。


(気になると言えばそうなのかも…)


「そうですね。聖様、私にはこの天界しか世界を目にしたことしかありません。地上は平等なる世界と言うのは理解しており、負に染まらぬよう努力しているのも理解しているのです。しかし、今回命が尽きそうになっているという事態が起こっている。選択肢という選択する自由を与えられるはずの命を摘み取る…そのもの(人間)にとって厳しくはないでしょうか?」


聖様はしばらく黙り、考える仕草をすると語り出した。

「…確かに違う見方からすればそうかもしれない。しかし、一刻も早くかのものを助け出さねば、魂が消滅してしまう。むしろ、そのもの(人間)を助けることにつながるのだよ。」


そして、聖様は笑顔でこう言った。


「その()()を是非、君に頼みたい。」





 誤字、書き方の面で分かりにくい読みにくい部分があったので勝手ながら、少し変更しました。

まだ、書き方や、小説の入力などで手探りな状態で書いている未熟者です。

 すぐにお応えできるかは分かりませんが、誤字等ございましたらお優しい方コメントいただけるとありがたいです。


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