2日目 act.1
ジリリと目覚まし時計は鳴らない。
鳴ったのはウォークマンケータイ。
昨日 目覚まし機能を設定したのだ。
だから KIYOSHIの歌が聞こえてくる。
昨日は KIYOSHIとデートはできなかった。
私が緊張して ガチガチになっていて 言葉数少なくて
KIYOSHIは 体調が悪いんだと誤解をした。
そんで CDショップの後は 私の家に送られた。
「明日夜から空くから マンション泊まりに来て。
マンションまでの地図 メールで送るし。キー渡しておく。」
玄関でスペアキーを渡され
「じゃぁな。」
おでこにキスされた。
おでこが火傷した。
熱くて熱くて 私は家に帰るなりベッドに倒れた。
それから夜 虎之助からメールが来た。
【今日 学校にKIYOSHI来たんだってな。
取材人がいっぱい来てて ここの学生でKIYOSHIの彼女がいるけど知らないか?って聞かれた。
絵美が言ったこと 本当なの?KIYOSHIと付き合ってるの?
トラ】
【今さら 驚くなよ。ばぁぁぁぁか!
エミ】
【バカって…そんな怒らないで。
幼馴染の縁でサイン求む。
トラ】
やっぱり彼氏が出来たことには ちっとも驚きも嫉妬もしないことに 私はへこんだ。
でも 後から来た KIYOSHIの地図付きメールを見て 喜んで
ケッ 誰が虎之助のことで落ち込むか!!
と思い 虎之助とのメールに返信を送らなかった。
そして 明日の予定を考えていた。
学校は午前中だけ 午後からは買い物に行こう。
もちろん 新しい服を買おう。
いつものユニクロやライトオンなんかには行かない。
全然縁はなかったけど 前から着て見たかったんだ。リズリサのワンピース。
白色でフリルがついたワンピースを買おう。
そしてお泊りだと言うからには 勝負下着を買わないとなぁ★
やっぱり下着も白で統一?いや ここは思い切って黒がいいかな?いや赤とか?
考えながら ムフフと笑って いつの間にか寝て朝になる。
ケータイを取り 目覚まし機能にSTOPをする。
寝ている間に来たメールをチェック。
【絵美 怒った?そんなんで 怒るなよ。
頼む サイン下さい(>_<)
トラ】
【おはよう。
今日の夜 楽しみにしてる。
潔】
虎之助のメールは放っておいて
KIYOSHIに即効 返信メールを送った。