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日本語って・・・ 淡海side
淡海side
「この赤ラインのやつと、紫ラインのやつ、どっちがいいかな?」
私が持ってきた水着を律はうーーんと見比べる。
「赤ラインは膝丈で、紫ラインは少し短いな。俺的には膝丈のほうが泳ぎやすい。」
そういって律は持っていた水着をかかげて言った。
そのあと、キャップや曇り止めなど、いろいろ買い物をして店を出た。
出てみると、空はもう紫色になっていた。
「いい買い物ができたね!」
と律の顔をのぞきこんだ。暗くてよくわからなかったけど、嬉しそうにしてるのがわかった。
「また付き合えよ。」
゛付き合う゛のワードに少しドキンとした。
『ばかだなぁ、そういう意味じゃないって。』
火照った顔を抑えながら、律の後ろを歩いて帰った。