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高校の日常 律side

律side


朝、淡海に一緒にスポーツ店に行くと約束していた。

教室に迎えに行くと、机に突っ伏して寝ていた。

水泳してるせいで亜麻色になった髪の毛。痛むのがいやだからって毎日スイミングスクールにトリートメントを持ってきてる。開いた窓から風が吹き込んできて、トリートメントの香りが俺の鼻をくすぐった。寝かせておきたい気もするけど、

「淡海!」

ガバッと顔を上げた淡海は、ほっぺたにシャツのしわのあとを付けていた。

『・・・っかわえぇ///』

他に人がいたので、ほっぺたをむにむにしたい衝動を抑え、代わりに

「なにぼさっとしてんだよ、」

と、催促した。カバンに教科書やらポーチやら詰め込む。

「なになに?お前ら一緒に水着見に行くの?」

多分、コイツらはビキニでも見に行くんだろうと思ってんだろうが、遊びじゃないんだよな。こういうちゃんとした目的がないと買い物にも誘えない俺ってなさけねーよなぁ。

いつも一緒にいると、ちょっとした買い物も誘うのも恥ずかしくなる。だから、明確な目的がないとなんとなく誘いにくいんだ。

さらっとヤツらをかわながら、淡海のカバンを持ってさっさと教室を出た。

少ししたあと、パタパタと追っかけてくる足音が聞こえた。

『いきなりカラオケとか誘ったら淡海びっくりするだろーな。』

今度誘ってみよう、とちょっとウキウキした俺がいた。


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