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【7話】性格

「奈緒さんには急いできてもらって申し訳ないけど、今日はこの辺で集まりはお終いににしたいと思うわ。明日の放課後にもう一度集まって桜花祭についての話し合いをしましょう」


 吹っ飛んで逝く(いく)神流を完全に無視(パーフェクトスルー)し、話しを進める。


「わ、分かりました。けど、紅木先輩はどうするんですか?」


笑顔で倒れて行った方を見つめながら問う奈緒。つられる様に瞬も次いで神流の方を見る。

 

 そこではもう、立ち上がってズボンについた埃を払っていた。


「大丈夫だよ。なんも心配する事は無いさ。というより、紅木先輩じゃ硬いから、神流でいいよ。・・・特に、瞬」


 何故(なにゆえ)指名してきた!?


 一先ず、一呼吸。そして、返答。


「わ、分かりました。けど、何で俺なんです?」


 聞き返すと、なぜか美波が「ハァ…」と深いため息をついていた。


「何でって、そりゃ、ライバルだからに決まってんだろ」


「はい!?」


 何この人?高二病かなんか?


「大丈夫よ、無視していいわ」


戦ったことも、競い合ったことも。というより、今初めて会った人にライバル視され、焦っていると、美波先輩が小声でそう言ってくる。


 素直に頷き、無視をする。無視された本人は部屋の隅でしょぼくれていた。勿論、皆無視してるケド。


「それじゃあ、今度こそ解散にするわね。また、明日もよろしくね」


 そう言いながら、美波が立ち上がる。そして、立ち上がり俺の方を見て口を開く。


「神崎さんには、ちょっと話したいことがあるの。この後、いいかしら」


自分が指名されて軽く慌てる。それでも、神流先輩とは勿論対応も何も違くなるため、そんなに動揺もせず、聞き返す。


「ええ、構いませんが。何かあるのですか?」


「そうよ。大事な話、がね」


 『大事な話』が若干強調されていたような気もするが、今は、それよりも、他の3人に動揺が走っている。その中でも神流はショックで気絶しているようだった。


「だ、大事な話、ですか・・・。分かりました、けど、この後帰りの支度してこなきゃならないので・・・30分ぐらいに校門前で待ち合わせで良いですか?」


今の時間が5時10分。そんなに時間はかからないであろうが、念のために多めのに時間を取る。早く着いたときは、それはそれでいいだろう。


「わかったわ、待ってるわね」



皆に読まれて感想きますように・・・

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