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プロローグ

 夕焼けに染まり空。そこには散り散りに星が輝いていた。

 

まだ、夏の途中ということもあり、午後5時を回ってもまだ暑い。とは言っても、周りには殆どだれもいなく、公園を二人の子供がまるで占領しているかのように居た。


 二人仲よくベンチに座って、皆が帰ってからも会話は続けていた。


「そうだ。しゅんくん、わたしね、しゅんくんにぴったりのなまえ、おもいついたよ」


 そういうと、彼女は、僕に向かってニッコリと笑顔を浮かべた。


「え、ホント?」


とまどいながらも、一応、確認を取る。聞き間違いはないだろうが、今までそういうのがなかったから気

になり聞き返しまう。


「うん。ほんとうだよ」


笑顔のままで、彼女は答えた。その笑顔は、夕焼けで紅く染まり、大人でさえも見とれてしまうと思える

美しさが、いや、可愛らしさが浮かんでいた。


「どんな、なまえにしたの?」


首を軽く傾げ、彼女に質問する。すると、彼女は夕焼けの(くれない)にも、負けずに薄ピンクを纏

った髪を揺らしながら、答えた。


「まーくん。しゅんくんの『しゅん』っていうことばには『まばたく』ってもいうらしいんだよ」


誇らしげに笑みを浮かべる彼女の頬は夕焼けの空のように赤くなっていた。


「で、でも、どうやってしらべたの?」


ぼくだってしらなかったのに、と、続ける。すると、再び誇らしげに喋りはじめる


「えへへ~、がんばってしらべたんだよ~」


再度誇らしげに笑う彼女を見ていると、何時しか、自分も一緒になって笑顔になっていた。


 そして、率直な思いを彼女に―――桜山咲(おうやまさき)に、いつまでも自分にとってかけがえのない大切な存在でいてくれるはずの彼女に、今できる、最高の笑顔でそれに答える。


「ありがと、さきちゃん。これからもずっとなかよくしてね」


これが、このたった一言が俺の―――神崎瞬(かんざきしゅん)の言いたかったことだった。


「うん。もちろんだよ。だって、私。まーくんのこと――――――」



 いつまでも守ってやりたいと思った。例え、どんなことがあっても彼女だけは。咲だけは、俺の手で守ってやると、その小さな拳を握りしめ密かに、俺は『まーくん』という名前に誓った。



是非是非、感想下さい。


へたくそだったら、何処をどうしたらいいか指摘して下さい

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