茶道部……
適当……とにかく書きました!みたいな感じです……m(__)m
―茶道部―
ふぅ………。
「いや~、やっぱ落ち着きますね~ここ」
「だろう?」
「それに先輩の煎じてくれたこのお茶……ごちそうさんです」
「……来たらいつでも煎れてやる」
昨日のこともあるからなぁ……かくまってくれてホント助かりますよ。……先輩との二人乗りか………キツいもんがあるんだよな……。廊下からは春樹を含め、結構な男子が俺を探している声が聞こえてるし。
「――で、悪いんだが」
「……お前にお願いがある」
「そうでしょうね……」
でも、この人達がなんもなしに助けてくれるのは、ほぼあり得ない。まあ、決まってあの事なんだがな……。
「茶道部に入って―――」
この茶道部は、この先輩方『御手洗 弥生』と『篠崎 忍』…そして、幼馴染みの『桜木 愛』の3人で活動している。来年には先輩方は卒業…結果、愛1人になるわけだ。そうなったら廃部になるもんな……。
「いつも言ってるでしょう?数あわせのだけなら掛け持ちで入部してもいいって」
「……いや、そうじゃなくてだな。ちゃんと人の話を最後まで聞きな」
「?」
「……今回はお前のことじゃない」
「俺じゃないんですか?」
珍しいこともあるんだな。ま、入部してもいいって言ってんだもんな…そんなしつこく言ってくるはずねぇか。
「ほら、アンタは知ってんだろ。ウチらは3人で活動してるの」
「……はあ」
「そこでだ、アンタが入ってくれても部員が1人足りないんだよ」
「……まさか…!」
「……暇そうなやつを勧誘してほしい」
「できれば女子でな」
そういいながらニヤッと俺の顔を見る御手洗先輩……。
「ちょっと待て!」
「ん~?」
「それは愛の仕事だろ!?」
「なに言ってんだい。数あわせだとしても、アンタは茶道部に入るんだろう?それじゃあ、これくらいの仕事はしてもらわないとねぇ」
入るなんて言わなきゃよかった……。
「……じゃあ『佐藤 涙』なんかどうなんですか?愛から聞く話じゃ、よく遊びに来てるみたいじゃないですか」
「…そうなんだよ。一応言ってるんだけどねぇ……いつも『考えときます』ってな感じなんだよ」
「……なんだ。それなら安心じゃないですか」
「…言ってる意味がわからない」
「だから、部員を探さなくてもいいんすよ。佐藤が考えときます的な感じだったんなら、入部しますよ!って言ってるもんだし」
「……どうして?」
「佐藤は適当なやつなんですよ。で、いつも適当な返事しかしません――わかります?」
「あっそう。な~んとなくわかったよ…たぶん」
「……これで来年は大丈夫」
「よかった……こっちは部活もありぃの、男どもから逃げなきゃならんの……忙しいのに、また一段と忙しくなるとこだった……」
どんだけシンドイ思いをしにゃならんのだ………。そんなこんなで話をしていると、茶道部のドアが開いた。
「……っ!!?」
慌てて茶道部の奥に身を隠す。もし、春樹たちなら捕まっちまうからだ。
「おじゃましまーす!」
「涙ちゃん声大きいよ~」
……どうやら違うようだが………。
「おっと?どうやら先客がいるみたいね~♪」
「おっす涙やん」
「こんちは御手洗先輩!」
「……上がれ上がれ」
「こんにちは~忍先輩」
「ところで、この靴の持ち主は……」
………。
「隠れて損したじゃねぇかよ……」
「やっぱアンタだったか海原。相変わらず変わんないねぇ?」
……変わんない、だと?
「ふ…ははは……俺が自分を変えても意味ねぇんだよ……。俺の回りのやつらが変わんなきゃなんにもなんねぇんだよ………っ」
「あれ?言っちゃまずかったのかな?なんか、少しバグってないかい?」
「お~い、戻ってきて佳斗~!」
「……はっ!俺はいったい何を……って、どこにもいってねぇよ!あと、誰がバグってるって!?」
「ナイスだよ!そのノリツッコミ♪」
「ふざけんなぁ!」
なんか…今さらながら佐藤が香里と近いタイプに思えてきた………。
「さぁ~て!昼休みはもう十分しか残ってないんだ…残りの時間でトランプ実行だぁ~!」
「まあ、アタシらの唯一の楽しみだからねぇ。断る理由はないよ」
「……手加減はできない」
トランプに手加減とかあるのか?まずは運だと思うんだが………。
「それじゃあ、今日は佳斗も居るから五人でだね~」
おっと、やっぱり俺も参加させられるんだな……。
「いや…俺は」
「する!はい、決定ね?今日は大富豪にしよう!」
「すごいな!?すごいの一言しか出てこねぇよ!」
強引すぎるだろ!?こいつ……香里二号め!!
「………まぁ」
今日はいっか………たまにはいいじゃないか。こうやってトランプってのも悪くはない。追いかけまわされるより、数十倍……いや、数百倍マシってもんだ。
「それじゃ、シャッフルするんだ海原よ」
「………」
これはこれで面倒だがな………。
そして、昼休みが終わった後は普段通り過ごした。ま、部活をして、帰るだけなんだがな……。




