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的外れな国王

改正版です





「あぁ~よかった、大体は変わってないわね・・・・」


スピカは森を一周ゆっくりと歩いて回った。

結果変わっていたのは木が一本倒れてしまっていただけだった。

「自然の摂理ね」

木の前で何分間か立ち止まり周りを見て他の植物に害がないか見るとまた木に向き返り頭を下げると歩きはじめた。


「あ!新しい花が咲いてる」

疲れていた顔がほころびその後は小走りで森を回って行った


森の入口まで来ると森に振り返った

「やっぱり森は癒されるわ、一日中居たい・・・」


日はそろそろ朝食の時間をさしておりスピカは慌てた

「急がなきゃ、朝食食べられないよ~・・・でもこれが一番体力使って大変なのよね」



昔々今は亡き祖父に教えてもらった森を守るおまじない

森を統べるものとしての大切な・・・大切なおまじない

森番以外は知らない古から紡がれている言葉



スピカは心をこめて呟くと、森全体が一瞬だけひかり、そしていつもの雄大な静けさがもどっていた


「あー急がなきゃ!」


寝不足と疲労でフラフラになりながらもスピカは残っている体力を使い走って城に戻っていった。



自室に戻ると急いで手を洗い、いつもの服に着替えて食事の間へと急いだ


食事の間ではすでに全員が揃っていてスピカは神妙な面持ちで自分の席に座った


「スピカ殿寝坊か?」

「えぇすみません、この歳にもなってお恥ずかしい限りです。」


アラフスからは見えないのにスピカは先ほどの手洗いだけでは取りきれなかった爪の間に残った土を隠すように手を握った。


「気をつけなさい」

テクミネが静かに諭す

スピカは本当の事が分かっているテクミネに静かに頷いた


和やかになり食事が運ばれてくるころアラフスが

「確かに、そんな歳では少々恥ずかしいかもしれないですな、なぁルサス」

という一言で場の空気が凍った


ルサスは何も答えず、重い雰囲気のまま食事は始まった。






そして食事が終わる頃、一番早く食べ終わっていたスピカは

ごちそうさまでした、と手を合わせるとそそくさと部屋を出て行った。


残された人の雰囲気では皆何かを知っているようだったが、ルサスは何も答えずアラフスはどうしたものかと一人悩んでいた


全員の食事が終わり各々の部屋に戻るとアラフスは早速ルサスにさっきの意味を聞いた


「なぜああなった?私は何かしてしまったか?」


(はぁこの馬鹿無知王が・・・・)

心の中で溜息をつくと、気持を切り換えた

「年頃の姫様にはかわいそうだと思いますよ、なんせ思春期ですからねそのような繊細な事柄にはあまり触れない方がよろしいのでは?」


「そのようなものなのか・・・・姫とは難しいな」


ルサスはアラフスの的外れな発言にため息をかみ殺し、仕事だと言って部屋を出ていき執務室へと向かった


残されたアラフスはスピカが来るまでソファでまったりとしていた



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