準備の時間
改正版です
コンコン
「失礼いたします、レグルスでございますが真の刻よりスピカが案内を始めるますのでこの部屋でお待ち下さいとのことです」
「わかりました・・・ルサスおまえはどうする?」
隣でくつろいでいたルサスにアラフスが問いかけた
「久々だからな~外交でもしてくるから一人で行ってきて下さいな」
「ということだ、よろしく頼むぞ」
「かしこまりました、ではごゆるりとお寛ぎ下さい」
レグルスは紙の束を抱えなおし、執務室へと急いだ。
「母上入りますよ」
レグルスが入るのと同時にスピカが出て行った。
「母上、ルサス様はこの後真の刻より母上と外交をしたいとの申し出がありましたが」
「わかりました、・・・・さっきな・・」
いきなり母親の顔で話し始めたテクミネにレグルスは戸惑いを感じながらも相槌をうった。
「スピカに無理をさせてしまったよ、無理に笑顔なんか作ってあの子はただでさえ森番として忙しいのに、私とした事がそんな事にすら考えがおよばなかったなんて、なんて情けない・・・」
泣き出してしまいそうな悔しそうな珍しい表情を見せたテクミネにレグルスは戸惑いながらも
「あまり弁解ができなくて悪いけど、まぁスピカもこれが初めてだしやってみないと分からないからな・・・ダメそうだったら途中で変えてやればいい、それが俺たちの仕事でしょ?」
なんとか自分の意見を言うと一息
「それで大丈夫だろうか・・・・」
いつになく弱気なテクミネにレグルスは本当に困りはじめた
「大丈夫ですよ、そんな事を考えるなら今は一刻も早くネカルを連れ戻すことを考えましょう」
テクミネは深く重い溜息をつくと目を閉じて苦しげに息を吐いた。
レグルスは紙束をテクミネの机に置くと自分もとネカル探しに城外に出かけたのであった。
「失礼いたします、本日アラフス様の案内役を承りましたスピカと申します」
「アラフスだよろしく頼むぞスピカ殿」
では参りましょうか・・・
片手でドアを開けるとスピカはアラフスを促した。
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