魔法の使い方
改正版です
(・・・確かここら辺)
ミカエルが消えたら辺の床を足で叩いていると・・・・
「うるせぇぞ、スピカ!俺が消えた場所くらい魔力で探せ!!」
床の下から声がしてきた、がスピカにはどこにミカエルが居るのか分からなかった
(もぉ~ミカエル様どこよ~)
探し始めて2時間、持っている魔力を試行錯誤して探しているが掴めるようでつかめないミカエルの居場所に半泣きだった
―――さらに2時間
(やっと見つけた!)
スピカは床の一部を足で壊すと下ではミカエルがマントを布団代りにして眠っていた
「ミカエル様!見つけましたよ」
スピカは満面の笑みで笑っていた
「お前遅すぎんだよ、眠っちまったしもう外真っ暗じゃねぇか!一通り終わるまで今日は眠らねぇぞ!」
(・・・かなり疲労してんな、まぁそれくらいが丁度いいか)
目を細めてスピカを観察しながらミカエルは思った
「あと様付けはやめろ、俺らの部隊は実力主義だ。さ修行だ修行!・・・あと見つけにくかったのはお前の能力が低いんじゃなくて俺が自分に結界を張ってたからだよ」
ミカエルは楽しそうに笑いながら部屋の中央に歩いて行った
(・・・っしゃぁ!)
スピカは小さくガッツポーズをしてミカエルのあとを付いて行った
部屋の中央につくとミカエルはふっと息を吐くとスピカが感じた事がないほどの強力な結界が張られていた
「さて・・・まず魔族の基本能力からやって行こうか・・・って言っても魔族は生活していく中でいろいろ覚えるのが普通なんだが」
あごの髭を撫でながら思案するように言ったミカエルは
「よし、まず情報の連絡手段として俺らが日常的に使ってる基本中の基本から行くぜ、細かい使い方は自分で覚えろ!じゃあ俺にこれからの予定を念として送れ、届いたら俺が返事するからそれを口に出して言え」
それだけ言うとミカエルはどこからともなく椅子を出現させてそこにドカッと座った
スピカはこれからの予定を考えてから次にどうミカエルに伝えようか考え始めた
(どうしよう、テレパシー的なものなんて見たことないし・・・・え!?魔力を使って・・・ってう~ん)
(え~わ・か・ん・な・い~伝える伝える伝える)
スピカが悶々と立ったまま考え続けていた
(・・・意外と難しいんだよな、魔力の扱いの中でこれが一番特殊だから)
片目を薄めに開けてミカエルはスピカを観察していた
(身長は普通、容姿はまぁ可愛いな、魔力は結構ある・・・が俺を見つけるのにかなり魔力を消費してるな・・・・お!魔族特有の黒い服着てるじゃねぇか)
そんな事を考えているミカエルにスピカの伝えたい事がうっすらながらも伝わってきた
(あいつを見るにはまだ悩んでるな・・・じゃあこれは無意識か・・・怖ぇ)
「お~いまだか?スピカ、早くしろ」
悩み続けるスピカに声をかけた
「もう少しです、イメージができかけてるんで待っててください!」
「もう待ち始めて何時間だったかな・・・」
「まだ2時間です!大丈夫ですからもうちょっと待っててください!」
「そうかい」
目を閉じて腕を組み先ほどよりもゆっくりしはじめた
(よしっ!さっきみたいに魔力を糸見たいなイメージにして頭の中のミカエルに絡める・・・・・・今日の予定は修行修行)
スピカはそんな事を数回行っていた
(・・・・・・!!来たな)
スピカからの魔力を受け取ったミカエルはスピカにすぐ返信した、ごくごく弱い魔力で
(・・・??さっきから何か来る感じはするんだけど、なんだろう?)
スピカはミカエルの返信だとは気がつかずに困っていた
(これじゃあ届いてないかな?)
ミカエルはスピカの様子を見ながらも魔力を送り続けた
魔力を送り続けて数十分
(・・・あぁめんどくせぇ、送るよりも受け取る方がはるかに簡単じゃねぇかよ!)
若干イライラしはじめたミカエルはスピカに魔力を送りつつも部屋の中央にあった明かりを壊した
「え!?なに?」
突然と明かりが消えてびっくりしたスピカはうろたえた
「お前はここで一人だ、何も考えるな魔力だけを感じろ」
そう言われた瞬間スピカは頭の中にミカエルの声が響いてきた
《次の修行は魔力を形にする、自分の思う魔力を形にしろ》
「次の修行は魔力を形にする、始めます」
《わかりました》
スピカからの返信に満足したミカエルは壊した明かりを元に戻してスピカの魔力の形を楽しみにしていた