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少女の仕事
まだ改正版です
「森に入るのに1年、1年の間に森は少し均衡を失いかけていたみたいだけどさすが叔父様大丈夫そうね・・・って私が言えた立場ではないけどさ」
森の中をくまなく観察するようにあたりをキョロキョロ見ながら一人の少女は歩いていた。
少女は青緑がかった黒色の髪を一つに括り森の花を見つけては手入れをして、木を見ては触って様子を見ていた。
すべての植物にそうするうちに少女は森を一周しており、日は落ちかけてきれいなオレンジ色の光が少女の頬を照らしていた。
「よし、今日はこんなもんかな・・・じゃあ最後に」
少女は森と村の境目まで来ると立ち止まり森に向い一言呪文を呟いた
――――森が揺れた―――
少女は眼を見開いて驚き森の一角へと全力疾走していった。
・・・数分後、少女は涙目になりながらも先ほどと同じ呪文を呟き、目を擦りながら城へと戻って行った。
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