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家を見つけよう

改正版です

外は日が落ちて真っ暗闇、ちらほら見えるのは民家の明かりだけ


・・・今、押し掛けるのは迷惑よね

スピカは今日泊まる場所を悩んでいた


「う~ん、ぅ~ん。・・・・しょうがないか」

やっと決断ができたのか人がいない市場の中をウロウロするのをやめてある方向に向かって歩きはじめた


(・・・・・・・・・やっぱり落ち着くわ)

森の一角にきたスピカは荷物から適当に暖かそうなものを出して木に登り始めた


木の上で安定できそうな場所を見つけると身体に持っていた物をかけて眠りについた


《あ~ぁあんなところで寝ちゃって危ないったらありゃしない》


《早く、合流しろよ》


《あせらないでくださいよ》


《ほらぁ、まぁ明日中には頑張りますよ》


「う~ん、体・・・痛っ!!」

木から落ちそうになりながらも何とか耐えて、首を左右に振った


「いった~い、今日はまず家さがしね」

今日の予定を大まかに決めたら、木から飛び降りて荷物に保護の呪文をかけてスピカは今日も走って町に向った


「おじさん、こんにちは!今日は家を探して来たんだけど?」

朝早くからスピカは町一番の物件屋に訪れた


「どうしたいきなり、スピカちゃんに合う物件なんてな・・・」

いきなり現れたスピカにうれしそうな顔をして店の店主のおじさんは笑いかけた、が聞かれた内容に心底困惑した顔をした

(スピカちゃんのね~・・・・王族にアパートって悪いよな・・・)


そんな試案をしているさなかスピカは期待に心を躍らせおじさんをウキウキとした目で眺めていた


―――ガチャ

「失礼するぞ、店主。森の近くにある戸建てを一つ頂こうか」

黒く長いマントに包まれた威圧感のある男がいきなり入ってきた


ウキウキとカウンターに身を乗り出していたスピカは、いきなり入ってきた男に驚いて固まった


また思案中だったおじさんは気にも留めずに

「一括でいいのかい?お兄さん?」


「大丈夫だ、金はまたあとで・・・いや今払う」

そう言うと男は懐から札束を出してカウンターに置いた


(これが年の功というやつか・・・)

スピカは関係ない事を考えながら男を観察していた

(微妙―な銀髪・・・、この声も渋くてカッコいい・・・)


男は店主との話を終えて最後にカウンターに自分の名刺らしきものを置くとスピカの腕を引いて店の外へと出て行った。


店主は一瞬止めようとしたが、机の上にある紙を見ると逆にスピカに向って手を振りにこやかに送り出した


「ちょっと!おじさん~にこやかに手なんか振らないでよ」

スピカは突然のことに驚きつつも手を振りほどこうとするが男の腕力にかなわずそのまましぶしぶ歩いて行った


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