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言えない気持ち

改正版です

アクベラスは意識を覚醒させるようにゆっくりと目を開けた

目の前には、いつもの変わらぬ風景テクミネの部屋はここからかなり離れている


・・・・いつからか、こんなに離れてしまったのは


そう考え始めると、いつも自分をコントロールできなくなる部屋の空気が変わり何度か気温が下がり今の服では寒く感じ、部屋に置いてある家具が揺れはじめ本棚が倒れた


その音で理性が切れそうで切れないギリギリの状態までになってしまった

・・・この部屋には自分で結界を張ってあるから安心には安心なんだが、ルサスに連絡・し・・な・い・・と・・・


ルサスに連絡を入れている途中で理性が切れてしまいベットは壊れ窓は割れ部屋全体が荒れ果てた状態になり、アクベラスは意識を失った



―――――――ル・・・・・・・・・・サ・・・・・・・

(誰だ?)


意識の糸をたどればアクベラスからだった

(さっきまで話してたのに・・)


魔族には連絡手段として相手に意識を飛ばすことを覚えさせる、事務連絡から自分の危機の時まで幅広い意味で活用できるように

(ってことは緊急事態か・・・・・・)


まだ城の中にいたルサスは急いでアクベラスの部屋へと向かった


ドアを開け放つと部屋は荒れ果てた状態で、自分の机の前で倒れているアクベラスを抱き起しルサスは一瞬のうちに部屋を元通りにしてベットにアクベラスを寝かせた


アクベラスの額に手を置き顔に残る涙の跡を消してルサスは部屋を後にした、これがルサスが魔族長に選ばれる理由だった


(まだ悩んでたんだな・・・・)


―――――――――――――――――――――

部屋での荷物整理が終わったスピカは荷物を抱えて城の塀の前に居た


目の前に広がるのは鉄格子の柵


(さぁ~てどうしたものかしら、これが第一関門ね)

常にポジティブなスピカは荷物を置いて考えた


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!)

何かひらめいたスピカは眼を閉じて意識を集中させたそして必要最低限の場所にだけ結界を張り極度に硬度を高めて形を形成して自分はその上を歩いて城を後にした


その光景を上から眺めていたルサスはスピカの成長に満足そうに微笑んでいた

「さてこちらの仕事をかたずけるかな?」


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