ルサスの力
改正版です
「おかえりなさいま・・・・・・スピカ様!!!」
城の門を通り過ぎる時門番が挨拶してきた
(スピカ、お前はこの国でかなり親しんでいるみたいだな・・・)
「あぁスピカは大丈夫だよ気にしないで」
「はっ!!よろしくお願いいたします」
二人の門番はビシッと敬礼しルサスに頭を下げた
コツコツコツコツ
「・・・・・・それはどういう事ですか?」
怒りを前面に出したテクミネがルサスの前に立って腕組をしていた
「森でリアファ様の死に場で倒れてたよ、多分俺の結界に驚いたんだろうね」
ルサスはスピカを抱いたまま歩きだした
「どういうことだ?」
テクミネもルサスについて歩きながら話し始めた
「俺が魔族長でリアファ様が師匠だってことは知ってるよな?」
「もちろんだ、でそれと今の状況とどんな関係が?」
「俺の張る結界はリアファ様から教えて頂いたんだ」
「なるほどね、それでスピカが勘違いしてリアファが生きていたと思ってしまったのか・・・・あの精神状態だったらしょうがないな」
「ほんとに飲み込み速いな、さすが女王様・・・・じゃぁこの後するべきことは分るよな?」
「ああ、この時間ですし誰も行かないでしょう・・・でお前は一人で大丈夫ですか?」
「この歳で選ばれた魔族長の実力と容姿をなめるなよ?」
ルサスは不敵に笑って見せた
「容姿は関係ないだろ、お前23歳だから一般的に見ても格好よくて当たり前だ!」
「認めてくれるんだ、ありがとよ女王様」
ちょうどスピカの部屋の前についた二人は別れてルサスは部屋へと入って行った
ルサスはスピカをベットに預けると、ドアへ向かいより強力な三十結界を部屋全体に施してスピカのベット全体にはスピカの回復が早まる様にと自分の体力を半分以上その結界に注いで張った。
さすがに体力の限界を感じ始めたルサスは近くにあった椅子に体を投げ出すように腰掛けそのまま眠りについてしまった
体力が回復しやすいようにと作られている特別な魔族長を表す長いマントはスピカに掛けられたままだった