困惑の夕食
改正版です
「テクミネ様スピカ様よりご伝言でございます」
「なんですか?言ってみなさい」
「はっ!本日の夕食は必要ないとのことで、また本日の案内の報告はネカル様より受けてほしいとのことでございます」
「わかりました、もうよいですよ」
仕えの者は足早に執務室を出て行った。
「はあぁ・・・・」
「ため息つくと幸せが逃げますよ、というかまずいですねスピカ」
「そうですね・・・・どうにかしたいが残念ながら私には何も・・・」
「先代の森番にかなりなついて森が大好きな子ですしね、しかも森番は尋常じゃない程の精神力が必要らしいですしね」
「今は一人で頑張らなくてはいけないが、支えがあればまた違うんですがね」
「俺たちじゃだめだしな
結局いつもの堂々巡りですね母上、あと少しで夕食ですから遅れないでくださいよ」
レグルスは悪戯に笑って部屋を出て行った
ひとまずはどうしようもないと判断したテクミネは残りの決裁を終わらせてしまい、夕食のため執務室を出て行った
一足先に出て行ったレグルスはすぐに食堂へは向かわずにアラフスやルサスのいる客間へ向かい二人を食事に呼び食事の間へ向かった
食事の間ではスピカを除いた全員が既に集まっておりいつもどおり和やかな雰囲気で表面上食事は始まった
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カチャカチャと食器の奏でる音しか響かない
誰一人として話をするものはいなかった。
(なんでこんな皆暗いんだ?スピカ殿も今日は食事をされないみたいだし、ルサスはなんかずっと不機嫌だし)
すべての原因が自分にあるとは気がつかないアラフスなのでした
食事もそこそこに済ませると皆そそくさと自分の仕事の持ち場へと戻って行った
「なぁルサスこのあとどうする?」
「どうもしませんよ・・・・・あ!王にはお教えしておきたいカノープスについての秘話がございますので第3の客間へいらしてください」
ルサスはアラフスの耳元でささやいた
「なんでお前がこの城の事解りきっているようなこと言うんだ?」
(実際なんでもわかるんだけどな・・・・)
心の中で呟くと
「先ほど教えていただいたんですよ」
ではのちほど・・・・・
そう言い残すとルサスは執務室の方へと急いだ
「何なんだまったく・・・・」
レグルスはよく分からないながらも、第3の客間へと向った
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