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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党


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第9話 1時間目 英語

 1時間目は英語だった。


 ガラガラガラと扉が開き、教科書を持った若い女性が入って来た。髪はブロンド蒼い目で女性にしては結構背が高い方だ。日本人と言うより海外の人に近いだろうか。


 女性は教卓の前に立つとこう告げた。


「グッドモーニング!授業を始めましょう」


 起立礼を終わらせた後で席に座ると教師の自己紹介が始まった。


「私は本多ジェニー。顔を見ればわかると思うけどオランダ人とのハーフです!歳はヒミツね」


 やっぱりハーフだったか確かにハーフならその背の高さもうなずける。オランダ人って結構背が高いんだっけ?


「私は日本生まれですがしばらくアメリカに留学していまして~。アメリカの大学も出てるんです」


 生粋の帰国子女か。私立だと教師の質も良いんだなぁ。




 その後授業の説明が続いていき、手をまた叩いた。


「それではオリエンテーションはこのくらいなのでまずは皆さんの英語力を見ますね。ペアを作って英語で話してみてください」


「イエッサー!」


 軍隊みたいな挨拶をしてから机が動く音がして隣の席の人と向かい合う。相手は舞香だ。


 改めて向かい合うのは初めての経験だった。


「レッツスタート」


 俺はしぶしぶ挨拶をする。


「ハロー」


「ハローハヤト」


 隼人って名前で呼んでくれた!凄く嬉しい!俺なんてモブだから今まで女子に名前で呼んでもらったことなんて中々なかったし。




 これは俺も舞香って呼んで構わないんだろうか。いや流石に出会ってまだ時間たってないし。Msサイオンジに留めておくべきか。


 そんなことに躊躇していると靴が近づいてくる。詰まってると英語力が無いとみなされるかもしれない。


「Oh?Mrミカワ詰まってますか?」


「い、いえ!ハイマイカ!」


 言ってしまったよ。しかもあちらはハローと一応は謙遜して言ってるのにこっちは逆にハイ!なんてラフな挨拶で返しちゃった。


 舞香の方を見ると彼女も「ハイハヤト!」って小さな手を挙げて話してくれた。




 さて次は何を話すべきだろうか。出身地の事?好きな動物の事?国の事?悩んでいると舞香が口を開く。


「If you were to keep a pet at home, what kind of animal would be good?」


 は?日本語でしゃべってくれと思ったがこれ英語の授業だった。


 俺はバカだからそこまでの理解は……


「アニマル。どんなアニマルを飼いたいの?」


 小声でアドバイスしてくれる。そっか動物の事か。


「I want to keep……」


 俺が答えようとしたところで舞香の後ろの窓ガラスに何か近づいて来た。


 白いもの……野球のボール?何でこっちに野球のボールが飛んで来てんだ。


「ちょ舞香後ろ!」


 俺が叫んだところでより大きな声がする。


「Cover your ears and get down!!」


 急に流ちょうな英語を使われたかと思うとシュっと激しい音が。


「ぎゃああああ!」


 連射音はすぐに止まり、俺は恐る恐る見るとナイフに窓ガラスごと野球ボールが貫かれていた。




「な、何だ!」


 俺が見てみると先生はラフな服装の裏にいくつかの道具が仕込んであった。確か全部洋画で見る武器じゃなかったか?


「あっいけないいけないついアメリカの傭兵時代の癖が……」


 傭兵?ウチの英語教師は元傭兵だったのかよ!そんな常時コマンドーみたいな教師がいてたまるか!


「あ、ありがとうございます。ジェニー大佐」


 大佐ってやっぱコマンド―じゃねぇか!ウチの英語教師は元傭兵だったのかよ。


「あぁ私は元傭兵でね。そもそも大学ってのもあっちの軍事学校だったのさ」


 怖いよ何で傭兵がウチの試験を……いや担任に忍者もいるし別に普通なのかな。

慣れて来た自分が恐ろしい。


 下から声が聞こえてくる。


「あ~すみません。ホームベースと二塁を間違えてピッチャーが投げたせいですね」


 まずそこ間違えるな!まるで反対の方向に飛ぶだろうが!


 しかしもっと怒っていた人は別にいたらしい。


「舞香を危険に晒すなんて全くもう……」


 舞香と俺のすぐ後ろつまりボールの通り道にいた琴音が静かにボールを握ると。


「ふっざけんじゃねぇ~!」


 そのまま琴音は教室から怒りの弾丸ボールを投げ飛ばし、着地したグラウンドに大きなクレーターを作りましたとさ。めでたしめでたし。


 てか俺のことは無視かい!

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