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多分このラブコメは根本的におかしいのかもしれない  作者: UMA未確認党


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第16話 私立激王学園

 ショコラは俺の近くに寄ってくる。


「そもそもお前は見慣れない顔だニャ。先輩には自己紹介をするのが筋と言うもの」


「俺は隼人だ。最近この辺りに引っ越してきて高校から転入してきたんだ」


「ふぅむハヤト」


 そのまま前足で俺を指さした。


「そもそも僕が喋るだけで驚くのは止めるニャ。そもそもこの学園は何でもアリなんだニャ」


「知ってるよもう嫌ってほどな!」


「SF、オカルト、ミステリー、歴史。それら全てを一つの街の一つの学園に詰め込んでいるから……」


 一拍置いて、ドヤ顔。


「簡単に言えばディズ〇ーランドだと思うと言いニャ」


「嫌だよディズ〇ーランドが学校なの!!」


 思わず立ち上がる。


「俺は夢と魔法の国で授業とか受けたくねえよ!まぁそれが好きな人もいるんだろうけどさ!」


 自分でフォローしてしまうのが悔しい。


 その横で、舞香がぽつり。


「……それは楽しそう」


「そ、そうか可愛いね!」


 ショコラは満足そうに尻尾を揺らした。


「それで、だ」


「この学園の基礎知識、教えてやるニャ」


「今さら!?」


「今さらも何も説明しなきゃこれからいちいち驚いてお前の寿命が縮んでしまうぞ。人生の最後に人間五十年を踊れなくても良いのか?」


「俺は少なくとも本能寺で燃えたりはしねぇよ!」


「隼人くん。教えてもらった方が良いよ。私や琴音や愚太郎とかは幼稚園の頃からここにいるから全部慣れてるんだけど。転入生の隼人くんには分からないことも多いと思うし」


 舞香さん!あなたは何て優しいんだ。俺に細かいことを説明してくれるなんて。猿軍団には爪の垢を煎じて飲んでもらいたい。




「まずは七不思議」


「はい出たよ。学園物のオカルト枠」


「まずトイレの花子さんは実在するニャ」


「軽く言うな!?それだけで一本話が作れちまうだろ」


「トイレで呼べば来るらしいニャ。呼んだことないけど」


「来るな来るな来るな!!呪われちまうだろ!」


 俺は大慌てでショコラを止めた。花子さんなんていたらそれだけで怖いって!




 舞香が補足する。


「あと夜の音楽室のピアノとかかな」


 そっちも王道の話だよな。でも一応確認だけはしておきたい。


「チンパンジーじゃない方の話だよな!?あれが夜に学校に侵入してピアノをジャンジャン弾いてるとか」


「いやいやそっちは昼もいるし、アイツはそこまで非常識じゃないよ。まぁグタローより少しおバカかな?アタシよりは頭良いと思う」


 琴音が笑って言う。チンパンジーが当然のように学園を歩くのはパン君以来だと思うんだけど。


「棲み分けどうなってんだ!てかあいつそんなバカなのかよ」




「次、YOMマーク2」


「あのロボか……」


「正式には用務ロボットだだいたい何でもやる」


「大体何でもやるよ。植木の剪定、荷物の運搬、学園の見回りと防犯、授業補助とか」


「でもあのロボット体力テストでソフトボールを拾ってたけど」


「後は野球の守備……」


「なんで野球守備までやってんだよ!」


「失礼な。YOM殿は投手も打者も捕手もできる走攻守そろった選手であるぞ」


 六条先生も同調する。いやロボットに走攻守って何なの?


 後六条先生あれでも野球見るんだ。まぁあの年齢なら普通か。


「あと蹴鞠の相手でもある」


 やっぱり平安貴族じゃん!


「あと時々ハリセンで不審者を追うかニャ」


「そこだけ用途が昭和なんだよ!後不審者ってさっきまでの先生全部不審者だろ。お前含めて」


「そこは顔認証をしてあるから大丈夫。忍者養成学園だけあって厳しい認証だニャ」


 続けて舞香がぽつり。


「……凄く優秀」


「評価ポイントそこ!?変なロボットが居たもんだなぁ」




「それで、次」


「あの後いくつくらいあるの?」


「あと10個は言う必要あるんじゃ無いか?」


 コングが口を挟む。あと10個?いちいち反応してたら昼休みが終わっちゃうよ!


 俺はこれ以上聞くのは避けて、次の授業に臨むことになった。

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