第13話 授業終わり
体育の授業が終わり、俺は両側にコングと愚太郎を連れて教室に帰還するために帰っていた。
何か体力測定しただけなのにめっちゃ疲れた気がする……
俺は隣を歩く愚太郎に尋ねる。
「てかロボットいるって近代的なのか古いのかはっきりしてくれよこの学校はさぁ」
「あそうか。僕たちは慣れてるから気づかなかったけど、YOMってレアなのか」
「レアを超えたレアだよ!何だあれは」
「あれは結構便利だよ。学園内をいつも巡回してる。小中学校とかもね」
「随分巡回するんだな」
「この前なんかは金属バット持って不審者追い回してたからな。結局どうなったんだか」
その絵面を想像したらなんか震えて来た。ロボットがバット持って追って来るってギャグ世界かよ!
俺がそんなことをしていると体育館から出て来た女子たちと合流する。
「こんにちは。体育では身体を動かせましたか?」
「当たり前だね。前田さん」
最初に話しかけてきたのは前田あたりさんだった。
「いや私は久しぶりに体を動かしたので筋肉痛になりました」
「当たり前だね。前田さん」
相変わらず普通すぎる人だ。普通過ぎるのがまた異常と言うか……
「あっそう言えば聞いてよ。大事件があったんだ。実は舞香ちゃんが体育の授業中にすっ転んでね」
「すっ転んでどうなったんだ!入院か?救急車か?」
俺はあたりの肩を掴んで揺らす。
「あぁ……それは勝手に言っていいことなのかな」
「言ってくれよ。俺は黙ってるから」
あたりはため息をつくとこういった。
「実は……」
「実は?」
「『いたっ』って言って膝をぶつけて擦ってたんだよ!」
それはあたりまえのことじゃねぇかァ!俺は大げさな言い方をしたあたりを一本背負いで投げ飛ばそうとして直前で止めた。流石に暴力はいけない。
前田あたりを見送った後すぐ後に今度は琴音と舞香が現れた!
琴音は相変わらずギャルって言う感じだし、舞香も可愛い。どっちも可愛いは可愛いなと思っていると。琴音に殺されそうなので無理やり顔を背ける。
すると服をツンと突かれる。恐る恐る見てみるとそこには舞香がいた。
「あの……隼人君」
「う、うんどうかした」
俺はビックリして会話を続ける。
「い、いや。体力テストどうだったかなって」
「屋外だけだけどあくまで普通だよ。平凡特に取り立てて言うことは無い。愚太郎の方が凄いぞ」
「まぁ愚太郎君は運動だけはできるからね」
「舞香ちゃん辛辣だね~。僕だって運動以外にもできることはあるんだよ?」
「何だよ愚太郎」
「昼寝?どこでも寝れる。逆さづりでも寝れるし火の輪の中でも寝れる」
「自慢できることじゃないだろ!てかサーカスか!」
俺は愚太郎を適当にあしらってこっち側を向く。
「それよりも怪我したんだって?大丈夫だった?」
「うん。大丈夫ちょっと打っただけだからすぐ治ったし。体力テストは普通だったから」
それは良かった!後ろにいる琴音やあたりはほっといても回復しそうだけど舞香の場合そう簡単にはいかないだろうから。
しかし俺の安寧を後ろにいるバカが乱す。
「ねーねー隼人って舞香にだけ甘くない?ひょっとして……」
「はいはいバカは静かにしましょうね~」
俺は無理やり愚太郎を引きずってどんどん歩いて行った。余計なことを言うな!
俺が舞香にだけ甘い?そんなことある訳が無いはず……
しかしこればかりは他の誰にも共感を得られそうになかった。




