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尋問

どうも、作者です。62話です。

ワッフルっておいしいですよね。さて、今回はどうなるでしょうか。

私たちはギルドにたどり着く。ギルドの前にはレーシュが戻ってきていた。どうやら、レーシュはギルドの方に戻っていたらしい。


「ジョゼさん! 大丈夫でしたか!」


レーシュがものすごい勢いで近づいてきた。本当に心配していたくれたらしい。


「うん、平気」


「はぁ、いつも通りですわね、良かったですわ」


レーシュは安堵の笑みを浮かべてくれる。


「モロゾフさん、姿を現しているということは」


「ああ、ま助けることになった」


「ありがとうございます」


レーシュは深々と頭を下げる。


「いや、うん、頭を上げてくれ、正直そう言われる筋合いはないんでな」


こうやって聞くと、少年ボイスで、大人っぽい喋り方だなと今更思う。本当に大人だったのか。というか、モロゾフというのか。名前初めて聞いた。


「まぁ、私切りかかられたし」


「・・・は?」


レーシュが本気で困惑している。それもそうだろう。普通に考えたら、何でそうなるんだという感じだろう。一応理由はあるが、それにしたってひどいし。当の本人は完全に目をそらしている。


「某が間に合わなかったらジョゼ殿は死んでいたであろうな!」


「い、一体どういうことですの?」


「え、えと中で話しましょう、そ、そっちの方が話しやすいでしゅし」


とにかく、イドハさんの提案通りにギルドのいつもの部屋に向かう。そこで、路地裏であったことをとりあえず、全部話した。襲われたときのこと、敵を全員捕まえたこと、モロゾフが転生者だったこと、私を女神の眷属だと思い込んで殺そうとしたことなどなど。


「ま、こんな感じかな?」


「こんな感じ、ではありませんのよ!? ちょ、ちょっとお待ちくださいまし!? 情報量が、情報量が多いですわ!? というか、一番の驚きはあなたが緑月の女神様と話したことがあることですわよ!?」


ふむ、喋りからして、困惑しているのがわかる。それにしても、そんなにあの女神と話したことがあるのが相当驚くことらしい。前世のラノベなどでは、転生者が女神なんかと話したことがあるのは当たり前にある話なんだが。まぁいいや。


「と、とりあえず事情は分かりました。それで、商人さんは無事なんですの?」


「ああ、そうだ。ちゃんと治癒してあげないと」


私は懐からアークを取り出す。アークはノルマさんを出現させた。うん、特に症状が進行している感じはない。やはりアークの中では、ものの状態が変化することがないらしい。保存にするのに便利。


「とりあえず、俺が処置するわ」


「それならば、某が手伝おう」


「大丈夫?」


「これでも冒険者だからな、怪我の処置にはなれている」


確かに冒険者って怪我とかよくしそうだし、慣れてるか。でも、


「シゼルも連れて行って、役に立つから」


これでも、治療薬が作れるし、怪我の症状から最適なポーションを選ぶなど、知識があるので役には立つだろう。


「はっはっは! 再開してすぐにお別れとは寂しいなお嬢!」


「はいはい、そういうのいいから」


「ノリが悪いな! ま、ちゃんとやるがな!」


「行くか」


とりあえず、二人と一匹は治療のために別室へ行く。さてこちらはどうしようか。


「いったんジョゼさんのことは置いておきましょうか」


私のことは捨て置かれた。私としても質問攻めにあうのは嫌なのでこのまま忘れておいてほしい。


「ていうか、あれって何だっけ?」


「あの草ですわ。モンスターをおびき寄せるという」


「ああ、え~と、ニスロク草だ」


「・・・ニスロク草ですか」


やはり、イドハさんは知っていたか。まぁ、あの魔獣を知っていてこれを知らないのもおかしい気がするし当然と言えば当然だろう。


「それを使えば、魔獣の動きを操作できるのか?」


「そうだね」


ようはあの草がある方に動くのだから、


「これを帝都の方に持っていけば、帝都を問答無用で襲うことになると思う」


「も、もう確定ですね。帝都を襲う計画は」


イドハさんの言う通りだ。正直証拠がそろいすぎている。魔獣、ニスロク草、そして奴隷、密輸、あらゆるものがやることがきまっているだろう。


「問題は」


「いつやるのか、だろうな」


いつやるのか、そこが一番の問題なのは、何となくわかる。これが、もう少し後になるのであれば、私たちは報告をして今回の依頼は終わりになるのだが、


「もしも、これが直近となるとお前たちで対処しなくちゃいけなくなる」


「お前たちで、ってまるでモロゾフ君はまるで参加しないみたいじゃん」


「お嬢さんに君付けとは」


割と本気で、ダメージを受けている。そんなに君付けされるのは嫌か、いや本人の精神年齢というか、実年齢考えると、多分私の倍くらいの年齢になるから仕方ないか。


「はぁ、まあいい。俺は参加しないんじゃない、お前らがどうしようと俺のやることは変わらんだけだ」


「変わらない?」


「俺はアサシンだぞ」


あ、何となく言いたいことは分かったが、正直考えたくない。正直死体に関してはもう見たくないし、思い出したくない。よし、モロゾフがやることについては考えないようにしよう。


「ま、この後の行動については情報を聞いてからだね」


「そうですわね」


「あぁ、ウミノ、すこし聞いてくれないか?」


「うん?」


私は一人()()


その白い繭はアークから出した後、レンズを退去させて、テンイを呼び出す。白い繭のようになっている糸は、作り出したテンイ本人でないとうまく切れない。それぐらい頑丈である。テンイが繭の中の頭部分だけ糸を切る。そしてレーシュが気絶した男を水でたたき起こす。


「ぷはっ!」


「こんにちは~、突撃隣の尋問で~す」


「なんだそれ」


「日本の番組」


「そんな物騒なテレビあるか」


いや本当は晩御飯をねだる番組だが、と言っても私も見たことないけど、先生が話してたのが妙に記憶に残っているだけだが。


「何の話してるんだ! お前ら!」


「あ、ごめん」


「単刀直入に聞きますわ、あなた達の主は何をしたいのですの?」


「言う訳ないだろう、我々が主を裏切るわけがない!」


レーシュがため息をつく、まぁ言う訳がないだろう。これで簡単に言う相手ではないだろうな。すると、モロゾフが前に出る。


「他の奴が計画について話したとしてもか?」


・・・え? お、おかしいな?私が知る限りこの人が最初の一人なのだが。いやこれはブラフというやつだ。相手を動揺させるための。まずい、私の表情でばれたか。しかし、レーシュがそれを察したのか私が表情に出る前に、レーシュが私と兵士の間に立って遮っていた。流石は貴族、そういうことにも多少は精通してるらしい。


「そんなわけがないだろう! 我々は主のために命を捧げた身!」


流石に通用しないかな?


「いいや? 計画について話してくれたぞ。帝都を襲う計画をな」


モロゾフは相手をあおるように笑っている。相手は多少動揺しているが、この程度では揺るぎそうになかった。


「はぁ、魔大陸から来た魔獣、そいつらを興奮させて誘導させるニスロク草、奴隷をこの国に連れてきたこと。さて、ここまでして言えば分かるな?」


「な!?」


相手は明らかに動揺し始めた。多分得るには相当難しい情報だからだろう。いやまぁ、ここまでの情報は二日で集めたのだが。この兵士たちも二日前に襲ってきたのでそれは理解しているから余計驚いているのかもしれないけど。


「い、いやそれでもあいつらがそう簡単に話すはずが」


そう口では言っているが、もう一押しで相手の心を折れるかもしれない。


「はぁ、お仲間さんはお前のこともぺらぺらと喋ってくれたぞ? なぁ?」


中々悪い顔で私の方を向くモロゾフ、ん? えっと、あそういうことか。私うまく演技できる気がしないけど、頑張りますか。『鑑定』


「うん、君のことも喋ってたよ、()()()()君」


私は精一杯自然な笑顔でそう言う。できるだけ、さも本当に言っていたように。


オーレルはその言葉を聞いて、動揺を越えて絶望したような顔をしている。少し不憫な気もしてきた。


「それとも、お前も()()()()()みたいに痛いおもいをしたいのか」


そこまで、飄々と、あざけるような態度だったモロゾフは一瞬で真顔になってオーレルをのぞき込む。絶望していた顔は、もはや諦めと恐怖に染まっていた。


男はぺらぺらと情報をしゃべる。正直な話、帝都を襲う話など、答え合わせでしかなかった。しかし、肝心な情報を聞き出せた。


「それで、いつやるんだい」


「は、はい。三日後の南の貴族が集まるパーティで発表し、次の日には」


つまり期限は四日、いや、三日後になるんだろうか。だが、これで決まってしまった。どうやら私たちで対処しなければならないらしい。

読んでいただき、ありがとうございます。誤字脱字報告・コメントお気軽にどうぞ。

書いていて思いましたが、相手が知らないはずの情報を全部知ってるって相当怖いですね。しかも自分の情報まで。ちょっと拷問の描写とか描きたくないからこんな感じになりましたが、これはこれで精神的負荷がやばいですね。

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