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不審者を追え!

どうも、作者です。30話です。

毎日一話投稿してるので、ついに一か月です。初連載から一か月、こんなに継続できるとは思っていませんでした。これからも頑張ります。

レンズで上空から不審者を追跡する。不審者はここら辺の道を知り尽くしているのか、何度も道を曲がってレーシュを撒こうとしている。というか、あの人結構速い。レーシュが追い付けない。速度だけなら、恐らくレーシュより速い。


レーシュはレンズの位置から相手の先回りをするが、その度に軌道を変えられてうまいこと逃げられる。しかし、このままではじり貧である。


「このままでは追いつけないですわね」


レンズはレーシュの方に近づく。


「仕方ない、ちょっと私に考えがあるから、今から言う通りに誘導して」


私はレーシュに作戦を伝える。


「それ、大変なのですけれど! ここからどれだけ!」


「よろしく~」


「あ、ちょっと! もう、やりますわよ!」


レンズは再び上空に舞う。鬼ごっとの続きだ。レーシュは私の言う通りに誘導していく。相手はだんだんと顔色が蒼くなっていく。それもそうだろう、何度振り切ったと思っても絶対に追い付ているのだから。相手からしたら、意味が分からないだろう。レンズが見ているからなのだが。


「本当に待ちなさい!」


「くそが! しつけぇんだよ!」


男がまた逃げ始める。だが、さすがはレーシュ私の言う通りに誘導してくれている。国立図書館の方まで来てしまった。大分移動した。ただこれでいいのだ。


「そろそろ、観念なさってください!」


「絶対捕まってやるかよ!」


それにしても、本当に土地勘があるらしい。さっきから、レーシュの誘導はされてはいるものの、騎士たちがよくいる道を絶対に避けている。なんというか逃げなれている? 本当に逃げ足が速い。


「くそが! そろそろあきらめろやぁ!」


「こちらのセリフですわぁ!」


にしても二人の逃走劇はすさまじい、ここまで二人そろってかなりアクロバティックな動きをしている。二人ともステータスが高いのだろう。ちょくちょく壁走ったりしてるし、場合によっては屋根伝いに逃げたり、とにかく速い。


「はぁはぁ、しまった!」


「はぁはぁ、ここから先は大通りですわ、観念なさい」


「ちっ、仕方ねぇ!」


ついに大通りに出る。


「はっ、今はの時間ここに人はいねえんだよ!」


そう、彼の言うとおりである。あんまりこの時間は人がいない。私も()()使う道なので知っている。それはもちろん


「えぇ、私もよく使う道ですので知っていますわ」


彼女もよく知っているということである。何せここは薬屋の裏道につながる大通りだから。


「え?」


レンズの目から私が男を薬屋のある裏道に引き寄せていた。


「な~いす」


「は?」


作戦とは簡単な話私のところに誘導することだった。街中で召喚獣を出すと目立ってしまうし、誰に見られているかわからない。しかし、この裏道はギルマスが張った結界で基本そういう心配をし名うて良いという訳だ。


まぁ、ここから反対方向にある学校からここまで誘導するのは大変だっただろうが。結局一時間以上は追いかけっこしてたし。


「てめぇ、なんなん」


「グラス」


男の足元から水晶が伸びる。水晶はすぐさま不審者の足を絡め、移動不能にする。


「な、なんなんだよ! これ!」


「どうも、貴方を捕まえる協力者で~す」


「はぁ、全然意味わかんねぇ!」


「別にわからなくていいよ」


そんな会話をしているうちにレーシュが追い付き、後頭部に一発食らわせて気絶させた。


「うわ~いたそ~。中々に鬼畜」


「外ではあれですからね、場所を移すためですわ。はぁ、水晶でがんじがらめにした人が言うことではありませんわ」


レーシュに困り顔でそういわれた。




ん? ここはどこだ? 俺は確か、金髪縦ロールのお嬢様に追い掛け回されて、うん? 手足が縛られてる?


やけに植物臭い部屋、そして雑なようでそれなりに整えられたポーション瓶の列。どうやらここは薬屋らしい。薄暗く陰湿そうな部屋なのに、不思議とそんな感じはしない。なんで俺は部屋の状態を説明してんだ。


「レンズで見てて思ったけど、普段結構ここに来るまで歩いてるんだね」


「まぁ反対方向ですからね」


そんな会話が聞こえる。そうか、おれはこの女どもに捕まったんだ。思い出した唐突に出てきたちびに引っ張られたと思ったら、急に周りが鉱物だらけになって、なんだったんだ? あれ?


「にしてもこいつでかいな。190くらいある」


「手足が長いんですわね、ただ速いだけじゃなく、リーチの差も追いつけなかった原因でしょうか」


こいつら、人のことをとやかく言いやがって


「でも、あれだよね、身長の割に目立たないよね」


「恐らく隠密能力に長けているのでしょう、そういう風にしているんですのよ」


「えぇ、ただ根暗なだけじゃない?」


「てめぇ! さっきから人のことを好き勝手言いやがって!」


本当になんだこいつ! さっきまで追い掛け回された女の好感度が勝手に上がったわ!


「起きてたんなら起きたって言ってよ」


「いえ、この状況でそんなこと言う人いませんよ」


くそ! このお嬢様普通に常識人だ! ていうか、こっちのちび女失礼だな!


「それじゃ、聞いていきますか」


一体何をだ? まさかこいつら敵組織の!?


「あなた、どうしてあそこで張り込んでいたんですの? 明らかに学園の生徒を狙っていたようですけど」


そうだった俺、そんなことしてたな。


「ほんとに何してたの? フェメロスファミリアのウロクさん」


「「は?」」


なんでこいつ俺の名前を知ってやがる。


「ジョゼさん!? 本当にフェメロスファミリアの人間でしたの!?」


「知らなかったのかよ!?」


「うん、まぁ今はじめて言ったからね」


どういことだ? こいつら、明らかに仲がいいのに、今聞かされたのか? いやというか本当になんで俺の名前を知ってやがる。この女、本当に得体が知れねぇ。


「それはまぁ置いとくとして、なんであそこにいたの?」


「置いとけねぇよ!?」「置いておけないですわ!?」


地味にお嬢様と被ったが、内容が違う気がするな。ってそうじゃねぇ!? なんだ本当にマイペースの極みか!?


「え~、でもとりあえずあそこにいる理由聞かない? そっちの方が情報多そうだし」


「はぁ、もうわかりましたわ、好きにしてくださいまし」


え? 俺の意見はガン無視? いやまぁ、今俺の立場ないけどさ。


「それで、結局なんであそこにいたの?」


だめだ、話さない限り俺の意見を聞く気がねぇな。俺はいったん息を整える、話すしか今の状況を打開できそうにないな、あそこにいた理由か、


「絶対に話さねぇ!」


だーれがめちゃくちゃタイプの女がいたから話しかけるタイミングをうかがっていたら、いつもの癖で隠れるように裏道の方覗き込むようになっていたことを。しかも数日の間、暇な日全部使ってなんて言えるわけねぇ!


「「えぇ」」


こればかしは話してやるか! こいつらに話せば、死より恐ろしい未来が見える。絶対に話さん!


「これは、相当重要な案件そうですわね」


「いや今の感じ、絶対にしょうもないやつだよこれ」


二人の女は真逆の反応を見せる、一人は深刻そうな、もう一人は変なものを見る表情に変わっていた。


「しかし、フェメロスファミリアの人間なのでしょう。なら何か重要な案件かもしれないですわよ?」


いや、すまん。本当に特に重要な案件じゃないんですよ。私情なんですよ。


「いや絶対違うって、私はもう確信したね、今の表情で」


ちび女のほうは、思ったより鋭いな。他人の事全く興味なさそうな顔して、しっかり人間を観察してやがる。ただのちびじゃなさそうだ。というか、そもそも俺を捕まえたのはこの女だったな。油断してたら確実にやられるな。


「おい、そこのちび女、本当になんで俺のこと知ってやがる。それを教えてくれたら教えてやらんでもないぞ」


「いやもうその話題、心底興味ないからいいよ」


くっ、この女もう確信してやがる! 人の話題をしょうもないと決めつけやがって!しょうもないんだがな!


「くそが! ならとっとほどきやがれ! もう用件はないだろ!」


「いやマフィアを開放するのは危ないでしょ」


驚くほどの正論! それはそうだ、じゃあ俺はどうすればここから解放されるんだ!


「それにフェメロスファミリアの方は関係あるし」


「あ? なんだ? てめえ、うちと何の関係が」


扉が開く音がした。


「なんかあったんじゃねえかと様子見に来たが、どういう状況だ?」


うしろから()()()()()がある声が響く。


「ありゃ、ギルマスさん、今尋問中」


どういうわけか、あのギルドマスター様が来たらしい。

読んでいただき、ありがとうございます。誤字脱字報告・コメントお気軽にどうぞ。

新キャラ登場です。一応前から出てましたけどね。書いてみたら結構なギャグ回でした。

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