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学校見学

どうも、作者です。28話です。

ジョゼが学校見学に行ったりします。

「ジョゼさん、あれはやはりすごかったですわね」


「まぁ、そうだね」


今日も今日とて、レーシュは店に来ていた。レイドさんの戦いっぷりを見てからここ数日、レーシュは未だにあの時の話をしている。よほど記憶に残っているみたいだけど、そろそろ聞き飽きてきた。耳にイカができそうである。


「その話をするのはいいのですが、本人の前ではどうかと思いますよ」


「そ、そうですわね、ごめんあそばせ」


まぁ、普通にレイドさんもいるのだが。今日は仕事休みの日らしい。


「冒険者って結構暇なの?」


「ジョゼさん、その言い方はどうかと思いますわ」


わりと呆れた声と表情でレーシュに言われる。


「言い方は置いておいて、普段はもう少し、依頼を受けますよ。今はジョゼさんの護衛もありますし、ここにいた方が、ギルド側からの情報伝達もスムーズなので」


なるほど、半分私のせいで仕事が減ってたのか。


「それって、生活費とか大丈夫なの?」


ちょっと申し訳なさそうに聞いてしまった。しかし私のせいで生活に困窮と化されてしまうと少し申し訳ない。


「存外、ジョゼさんってそういうところ気にしますよね」


存外とは心外な。流石に人に迷惑かけることに何も感じてないわけではないのだが、まぁよく甘えてはいるけど。それはそれである。


「ですが、大丈夫ですよ、一つの依頼を受ければ、それだけで一か月分の生活費ぐらいは稼げますし。まぁ、消耗品の補充や装備の整備の方にお金はかかってしまいますが」


「やはり、上位冒険者になると一つのクエストでも相当な金額になりますのね」


そんなに稼げるのか。それなら私も、いやそこに行くまでがあまりに大変だし、面倒ごとを押し付けられるのは嫌だし、やっぱりいいや。


「まぁ、そうですね。それに、ここに泊らせていただいていますから、宿代や食費は一切かからないですし」


「ジョゼさん、食事も一緒に取っているのですね」


まぁ、確かに私が作って一緒に食べているが。でも鎧外したところを見たことがないんだよなぁ。


「ジョゼさんが料理ができるのも意外でしたね、おいしいですし」


「ジョゼさん料理できるんですのね」


別に元からできたわけではない。時間が有り余っているのものだから、料理は時間つぶしにちょうど良くてかなり腕が上がってしまったのだ。この世界に来てから、睡眠の質が上がったのか眠ろうとしても、中々寝れなかったりするので、ついついこういうことに時間を使ってしまうだけだが。


「まぁ、洗い物とかはモンジとかに丸投げしてるけどね、水魔法とかで洗ってくれるから」


「魔法の無駄遣いですわね」


「魔法をそんな風に使う人はそうそういませんよ」


二人そろって苦言を呈された。便利だからいいではないか。


「まぁ、雑に魔法が使えるのは悪いことで花ですが、実際情報収集に役立っていますし」


レイドさんの一言で、レーシュが何か気づいたのかはっとした顔をしている。


「そうでした、そのことでジョゼさんに頼みたいことがあったのですわ」


「頼み事?」


レーシュの話を聞いたところ、なんでも学校の先生などにさりげなくマフィアに関する情報がないかを聞いていたところ、一つ気になる情報があったらしい。どうも、学校の近くに不審者がいたという情報が結構出回っているらしい。


それで、実際それを見た先生がいたらしく、その先生がその不審者がマフィア関係者かもしれないということらしい。


「なんでその先生そう思ったの?」


「その先生、剣術の先生でして、元々騎士なんですの。なので、マフィアとは度々争っていたそうですわ。それで、その中でも見たことがある顔だったかもしれない」


ふむ、確かにそういうことならそれなりに信憑性がありそうだ。


「なるほど、頼み事というのは、ジョゼさんの『鑑定』ですか」


「そうですわ、ジョゼさんの『鑑定』であれば、より正確な情報が知れるでしょう?」


「わかったいいよ。レンズを貸せばいいんだよね」


「ええ、助かりますわ」


私は呼び戻したレンズをレーシュに渡してその日は解散となった。




次の日、私はいつもより早く起きて私はレンズと視界と聴覚を共有する。レーシュの登校時間に合わせてレンズと視界を共有する手はずになっていた。もしかしたら、登校の時にもいるかもしれないからだとかで。久々にこんな時間に起きたかも。あっちでは学生だったから、いつもこの時間に起きていたし。


ちなみに、レイドさんはもっと早く起きて、今日のクエストに行った。


「レーシュ聞こえる~?」


あ、がっつり着替え中だった。


「キャー!? ジョ、ジョゼさん?」


なんと少女らしい声を出すのか。私なんて急に来たバンカさんに着替えをみられても、そのまま何も言わずに着替えていたというのに。これでは、私の方が女の子っぽさが足りないみたいじゃないか。


「ごめんごめん」


「べ、別に構いませんわ」


そう言いながら、いそいそと着替え始める。ふむ、普段は制服なんかを着こんでいるので、気にしなかったが、すごいプロポーションである。私よりすべてでかいではないか。その上、体はすごく引き締まっている。さすがに剣術なんかをやっているだけある。


レーシュは着替え終えた後、しっかり準備してあったカバンなどをもって、部屋を出る。私、というかレンズはレーシュの肩に乗っている。それにしても、すごく寮が豪華だ。流石は貴族用の寮という感じだ。とにかく装飾が至る所に施してあって、まさに華美という感じである。


「すごいきれいな寮だね」


「そうでしょうか? こんなものでは?」


そうだった、生粋のお嬢様だったこの子。


「あまり、喋らないでくださいましね。動物が喋るなんて基本ありえないことですから」


それもそうだ、まぁ喋っているのは私だけど、他の人からみたらレンズが喋っているようにしか見えないだろう。普段、レンズは隠密能力でほとんどばれないが、それはそれで、レーシュが独り言つぶやいてるみたいだし。それか、どこからともなく声がするホラーになる。


その後、特に不審な人物がいることもなく、学校まで到着する。学校に着くまでの間、ていうか、学校に到着してからもだが、レーシュはとにかくまわりの学生と思われる人からあいさつされまくっていた。本当に慕われているらしい。


男女関係なくレーシュに憧れの目を向けていた。いやなんだったら、女生徒からはそれ以上のものを向けいている人間もいた気もする。多分本人気づいてないけど。


「それにしても、本当にばれませんのね」


レーシュがこっそりレンズに対して喋る。実際ここまでの道中でレンズの存在を認知していそうな人間はいなかった。それがレンズの能力なのだが、私も想像以上だった。


「ま、気づかれないならそれに越したことはないでしょ」


「そうですわね」


今気づいたが、普通に学校の中まで入ってしまった。これってようは授業参観? いやそれだと、私がレーシュのお母さんみたいになってしまう。どっちかというと学校見学という感じである。


そこからは基本的にレーシュの肩の上でレーシュの学校での風景をひたすら見ていた。その日の授業は歴史学、政治学、あとは貴族の所作というか、作法の勉強? とかである。


歴史学と政治学に関してはほぼ寝ていたが、作法なんかは結構目新しかった。まぁ、覚えることが多そうでやりたくはないが。


ただ何より、ここでもレーシュはは人気者だった。とにかくいろんな人に声を掛けられる。勉強を教えてほしいとか、一緒にご飯を食べましょうとか、レーシュの方も積極的に先生の手伝いなんかをするので、とにかく優等生という感じだ。


やはり、レーシュには欠点らしい欠点がない。とにかく優秀で人格面も完璧、授業でも先生からの質問によどみなく答えていたし、本当に弱そうなところがどこにもない


昼からは、魔法学と剣術訓練、少し楽しみである。

読んでいただき、ありがとうございます。誤字脱字報告・コメントお気軽にどうぞ。

この世界の学校に触れるのは初めてな気がします。



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