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ジョゼ、逃げろ。

どうも、作者です。23話です。

投稿予定時間ぎりぎりに書き終えました。急いで書いてます。

「それで、問題はどこにいるかですわ」


わたくしたちは、ジョゼさんを助けるために話し合いをする。しかし、必要なの正直に言えば場所くらいである。


「そこなんだよなぁ、そこがわかれば後は助けるだけなんだが」


どこに誘拐されたか。帝都内であるのは間違いないとは思うのですが。()()なら下手に帝都から外に出るよりは安全でしょうし。


「すみません、誰がやったかは見当がついているんですか?」


ギルド様がそう言う。確かに、この町の人間じゃなければわからないだろう。


「ま、十中八九マフィアの連中だろうな。現状嬢ちゃんを簡単に誘拐できるのはあいつらか騎士くらいだろうが」


「現状、騎士の方々がジョゼさんを捕まえる理由もないですからね」


何より『活性』を欲しているのはマフィアだろう。この前のイズン草の件と言い、増やしたい植物があるのはマフィアの人たちだろう。


「となると、マフィアのアジトを手当たり次第に襲撃するってのも最終手段だな」


「さすがに効率が悪いですわね」


とはいえ、ここにいる人間であれば、できないことはないだろう。流石に、マフィア相手に正面から行くのは後が怖いですが。


「何か手掛かりはないかねぇ」


「ジョゼさんが行ったのは図書館で間違いなんですか?」


「間違いないと思いますわ。恐らく新しい本を借りに行ったのだと思います」


「図書館までのルートに何か手掛かりがあればな」


バーレさんがそう言うと、ギルドマスターさんが何か思い至ったような顔をしている。


「誰かジョゼが図書館に行くまでルートを知っている奴いるか?」


「知っていますわ」


何度か一緒にいったので、ジョゼさんが通るルートは覚えていた。気軽に裏道を通るので何度か注意した記憶があるぐらいですし。


「んじゃ、その道をたどってくれ、そこに何かあるかもしれねぇ」


私とバンカさんで薬屋から図書館までの道を辿る。レイ様とギルドマスター様の二人が動いていると怪しまれるということで、この二人になった。バーレさんと私も身分が違いすぎて長い間一緒にいると目立ってしまうということで、この二人になった。


「本当に手掛かりがあるのでしょうか?」


「あると信じるしかありませんわ」


「そうですね」


バンカさんは険しい顔をしている。きっと私たちの中で一番心配しているのはバンカさんでしょう。本当に早く見つけたいところだ。


図書館と薬屋の間あたりに、それはあった。


「バンカさん、これは」


「ええ間違いありません」


私はバンカさんとうなづきあう。これなら、ジョゼさんを助けられる。



ふむ、今気づいたがここどこだろう。それがわからないと逃げても、助けを求められないのでは? だが、タイムリミットが近いのだ。何かわかるとしたら、雨の音はがかすかに聞こえる。あまり聞こえないから、思ったより大きい建物なんだろうか?


さて、とにかく問題はこの猿轡だ。それさえどうにかできれば召喚獣を呼べるのだが。最低限、手足が自由になれば逃げられるが。


とにかく、どうにかして相手が油断しているすきを狙って何かするしかない。私は『鑑定』でとにかく敵が油断していそうなタイミングを見計らう。


『鑑定』しているといつの間にか、監視役が交代していた。やはり交代制らしい。


どれぐらい、時間が経ったかわからないが、まだ耐えられる範囲である。どうにかしないと、私の尊厳が危ない。


「はぁ、なーんでこんなつまらない監視やらされるかねぇ」


何か聞こえる。多分監視役が喋っている。


「仕方ないだろう、俺たちはしょせん下っ端だよ、幹部の命令は絶対だ」


「ちっ、そりゃそうだけどよ」


さっきの監視役の人たちは一切喋らなかったのに、今度はすごくしゃべるな、きっとこらえしょうがないんだろう。まぁ、監視役なんて言っても、何も起きなくて暇だろう。私なら寝てしまうだろう。


「そういえば、中にいる女は中々上物だって、さっきの奴らが言ってたぜ」


「ほーう、それは一度ぐらいご相伴にあずかりたいものだね」


なんて話をしているんだこいつら、私に乱暴するつもりなのか、まずい、尊厳がより危なくなってしまった。


「あぁ、体の方はあんまりらしいがな、顔がいいらしい」


「俺は貧相な方が趣味だね。顔がいいならいいじゃねえか」


「はん、てめぇとは趣味が合わなそうだ」


良しここから出れたらこいつらぶん殴ってやろう。女の敵め。


「別に少し見るくらいならいいんじゃないか?」


「確かにいいかもしれないな」


何か言葉の端々に下世話なにおいを感じる。まずい、このままじゃ乱暴される。


「おい、てめら」


「あ、ク、クヤハさん」


「あんまり粗相してると教育しなきゃならなくなるんだ? わかるか?」


「「す、すいません」」


「まぁいい、俺は少し出る。そう間にお前らが何かするようだったら、()()()がお前らと仲良くしてくれるから、何もないようにな。といってももう交代の時間か。」


「「は、はい」」


あいつとはだれのことだろう、だが何かやばいにおいはする気がするが。だが、これはチャンスではないだろうか? あのクヤハとかいう偉そうな人がいなくなるらしい。『鑑定』でみたかぎり、あの人のレベルは34で他の人よりレベルが高い、その人がいないのであれば、その間に出れるのが一番だろう。


「う、すまんちょっと尿意が」


「ちょっと待ってろ、いったんあいつを呼ぶ」


「あぁ、絶対二人で監視しろってやつな、律儀に守る必要、いやクヤハさんにやられるか」


「そういうこった」


少し経って、誰かがやってきた音がする。


「ちっ、貧乏くじ引いちまった」


「すまんすまん、ちょっとだけだからよ」


「すぐ済ませろよ」


さっきの人だ。短気で切れやすい人。何か糸口は、


瓶が揺れた気がして、シゼルの方を見る。シゼルの口元は笑っていた。まるで大丈夫だと言わんばかりだった。シゼルは、何か液体を吐き出す。それを浴びると、少し縄が溶けている。これなら。


私は全力で体を揺らす。扉の向こうにいる奴らに聞こえるように、音を出す。扉が勢い良く開く。


「おい、女ぁ!殴るつったろ!! 」


「おい、やめ、なんで濡れてんだ」


「お嬢! 俺を向けろぉ!」


私は自由になった手でシゼル入り瓶を相手に向ける。


「あ!」


「うわ!」


二人の人間の目に液体がかかる。二人の人間はもだえ苦しんでいる。


「はっはっは! ヘズ草を凝縮した薬だ!」


ヘズ草って確かしばらく目が見えなる奴じゃなかったか? それを目にかけられるってご愁傷様。


私は二人を無視して全力で扉の外に出る、とはいってもここがどこかわからないが、とりあえず動くしかない。


「ふい~戻ったぞぉ、あ?」


「ん!」


「任せとけ」


戻ってきた男にシゼルを向けてシゼルがまた液体を出す。


「ぐわぁ!」


うん、シゼルの狙いは中々に正確だ。とりあえず、突っ切って、いや待て。これはさっきの分じゃあ!


「うわあああああ!」


私は男を全力で蹴ってから、全力で疾走する。どこを蹴ったかはお察し。


それにしても、この猿轡全然外れない! いくらなんでも強固すぎる。なんでこんなに外れないんだ。


私は入り組んだ通路を駆け抜ける。出口どこなんだ!


「見つけた!」


「しまった! 見つかったぜ! もう一回やるぞ!」


「ん!」


私は目でシゼルにやらなくていいと語りかける。ヘズ草凝縮薬にも限りがあるはずだ。渡すにも手段がないわけではない。さっきは手が届かなくて忘れていたが、私も持っているものがあった。これなら声を出さなくてもできる。


「ん!」


私は『活性』を発動する。そうすると、蔓のような植物がすごい速度で成長する。蔓は一瞬で通路を覆う。


「くそ! なんだこれ!」


敵は蔓に絡まれ動けなくなったうえに、通路が蔓で、普通にわたるのは無理だろう。


「お嬢! やるじゃねえか!」


私もできることはあるのだ。はぁ、偶然持ってた、種に助けられた、これからも常備しておこう。


その後も何度か敵に遭遇したが、どうにかシゼルと『活性』で切り抜けた。


そうして、通路をどれくらい移動したかわからない。これ出口あるのか? いや、あれ多分出口!


「待て」


出口に出る手前、大柄の男に止められる。私は、シゼルを相手に向ける。


「くら、あ、切れた!」


マジか! でもまだ植物が、いや駄目だ! 出口方向にやったら私が出られない! 私は咄嗟に『鑑定』をかける。レベル60、あ、詰んだ。


「間に合いましたね」


扉の方向から何か声がした。


「は? なぜ、お前が」


大柄の男より、さらに大きい鎧と大柄の剣をもった人間がいた。その鎧は、男を一瞬にして切り伏せる。レベル60を一瞬で、あ、鑑定が鎧の人に。


そこに表示されたのは、レベル150の表示だった。

読んでいただき、ありがとうございます。誤字脱字報告・コメントお気軽にどうぞ。

ということで、ジョゼ脱出できました。

追記、表現にミスがあったんでちょっと変えました。多分気づかないと思いますが。

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