「ピース・スリープ」
どうも、作者です。10話です。
いつの間にか、10話です。どうにか毎日投稿できてます。
朝、何時かわからないが、起床。二度寝を決め込もうとしたところ、バンカさんにたたき起こされる。バンカさんと朝食。昨日と同じ感じである。その後、ギルドまで、バンカさんと一緒に行く。そこで、バーレさんと待ち合わせ。デートかな? 恋愛感情は特にないが。
「すまん、待たせたか」
「うん、待ったので何かおごって」
「遠慮なしか嬢ちゃん!?」
思ったよりいい反応が返ってきた。バーレさんは人に好かれるタイプだな。
「さすがに冗談だよ。というか、手伝ってもらうので私が奢らなきゃいけないくらい」
「嬢ちゃん、結構適当そうに見えて義理堅いよな」
「そう?」
「おう、意外に行動力あるしな。もう少し面倒くさがりなのかと思ってたし」
確かに、前世?の自分が驚くくらい動いている。純粋にこっちの世界に来てから、体力が増えている気がするから、疲労感がないせいかな?
「ま、いいが。さて、結局俺は何を手伝えばいいんだ?」
「あぁ、そうだった。昨日言ってなかったけ、私も知らないんだよね」
「嬢ちゃんも知らないのかよ」
バーレさんが呆れた顔してる。仕方ないじゃん、ギルマスさんに連れて来いって言われただけだし。
「ま、行けばわかるっしょ」
バーレさんが不思議そうな顔してる。そうか、それも言ってなかった。
「とりあえずついてきて~」
「? おう」
私はいつもの入り口から、ギルドの中に入る。バーレさんは入ったことがなかったのかすこし辺りを見回している。
「入ったことないの?」
「そりゃそうだろ。ギルドにはいったことあるが、ここまででかいのは初めてだよ」
そうか、確かに大きい国の首都のギルドなら、やはり規模はでかいのだろう。というか、私から見てもこのギルドは大きい。美術館ぐらいの大きさはある気がする。
「それも、そんなギルドの裏方となると余計にな」
「あ~、普通の人は裏来ないか」
「そういうことだな」
ん? それなら今から行くとこなんて結構すごいとこでは、今更ながら。あ、ついた。
「待て、嬢ちゃん、ここって」
ノックもせず扉を開ける。ん、今バーレさんなんか言った?
「なんか言った? あ」
ギルマスと目が合う。絶賛着替え中だった。ふむ中々いい体つきである。歴戦って感じだ
「ジョゼ、ノックぐらいしろ。恥ずかしいでしょ!」
「すいませーん」
「はは、本当にトップの部屋とはな
バーレさんは困った顔をしていた。
ギルマスは途中だった着替えを終えると私たちを席まで案内する。
「それで、あんたがジョゼの知り合いの商人でいいかい?」
「は、はい! 新米商人のバーレといいます。以後お見知りおきを!」
「おう、グリムだ。よろしくな」
「は、はい!」
バーレさんがすごくかしこまっていた。ん? あれギルマスってすごい人なのか?
「ギルマスさんってすごい人なの」
「バカ言え! あのギルドの重鎮だぞ、特にここのギルマスといえば」
「おっと! 俺はそこまで言われる程すごいエルフじゃねえさ。ただ、ここで適当に指示出してるだけの男だよ。そんなかしこまらなくいいぜ。バーレ殿」
「い、いや無理ですよ」
「んー、まぁいいか。早速本題で悪いが、ジョゼのこと手伝ってくれるんだよな?」
「はい」
「それじゃあ、こいつの店に置く諸々の物の調達と、あとはできればでいいが計算スキルも教えてくれたら助かる」
「スキルって人に教えられるんだ」
「何でもは無理だがな。人に教えられるものもある」
へー、スキルって色々あるんだな。私が持ってるのも人に教えれるものあるのかな? いやなさそうだな。
「その二つだけですか?」
「おう、目下のところはそれでいい、もう店の場所は確保してある。バンカが下で待機してるからそこに行ってもらえばいい。っと、その前に報酬の話が必要だな」
「え、あ、はい」
バーレさんが虚を突かれたような顔をしていた。報酬のこと、頭から抜け落ちていたのか。そんな衝撃的だったのか。
「ジョゼ、先に行っといてくれ、あとで合流するからさ」
報酬の話なんて、私が聞いても意味ないし、先に行って、バンカさんと合流した方がいいだろう。
「わかりました~。ギルマスさん、バーレさんは最初に私に世話焼いてくれた人だから、よろしくね」
バーレさんが頬を照れくさそうにかいている。私は事実を言っただけで、照れさせるようなことは言っていないので気にせずに扉に向かう。
「ほ~、わかった」
バンカさんに合流しよう。
ギルマスから指定された場所からギルドをでる。
「あ、ジョゼさん、さっきぶりです」
「バンカさーん、またよろしくお願いします」
「はい、じゃあ行きましょうか」
「はーい」
バンカさんについていくと、大通りではなくギルドの側面の道に行く。さっきまでの道よりはせまい。大体、商店街ぐらいの道幅だろうか。あんまり人気がない。
「ここ大丈夫なんですか?」
「あんまり人は来ませんね。ですが、安心してください。治安は別に悪くないですよ。ギルドが近いので、悪いことに使うには都合が悪い。しかし、道としては目立たないので、商売をやるのも本当は都合が悪い場所なんです。ジョゼさん、あまり目立ちたくないようですから。ここらは、国の規定で宿も作れないですしね」
なるほど、確かにそれなら最適解だろう。元々ギルドからの発注依頼がメインになる予定なのだから、あまり人が来なくても困らないだろう。
「なるほど! 陰気臭い場所の方がお嬢には合うな!」
「何が言いたい貴様~?」
人がいなくなってここぞとばかりに喋るシゼル、やっぱり退去させるか?
「じょ、冗談だぜお嬢!」
ちっ、こやつ、感じ取りやがったな。
「二人ともつきましたよ」
お、ここか。私のお店兼住居になる場所! ザ・ファンタジーのお店って感じ!
「お~ここが私のお店か、もう中入っていい?」
「いいですが」
私はワクワクしながら両開き扉を開ける。
「ビックリするほど」
「なんもねぇ!」
「それはそうでしょう。昨日買いとったばかりで、何もしていませんから」
確かに、すごく埃っぽい。掃除もまだだったのか。にしても、ほとんど人が住んでいた気配がない。きっと何年も放置されていたのだろう。
「じゃあ、掃除しましょうか」
「まじか、面倒くさい」
「あなたの店なんですから、きっちり掃除しましょう」
「はーい」
私はバンカさんと掃除をする。ただ、五分もしないうちに面倒くささが勝ってきた、
「掃除、だるい」
「んもう、ジョゼさん、ちゃんとやりなさい」
「うへ~、あ、そうだ。モンジ呼んでいい?」
「うーん、あまりよくありませんが、私が外を見ているので、その間に呼び出してください」
よし、許可おりた。ということでモンジを呼び出す。
「わふ!」
「モンジ、掃除おねがーい」
「わん!」
モンジは風をおこしたり、水を出したりして、店の中をきれいにしていく。
「嬢ちゃん! 待たせたな! てうおおお! なんだこの狼1」
「あ、バーレさん」
そうか、バーレさんに召喚獣のこと言ってなかった。
「な、なるほど、こんなスキルもってたのか。もしかして、このスキルでスカウトされたのか?」
そういえば、そんな設定だったな。
「そうですよ~」
「んで、そっちの、ハーフエルフ?のお姉さんが」
「はい、バンカ・クラウリースと申します。あなたが、バーレさんですね、ジョゼさんから聞いてます」
「お、おうよろしくな」
「バーレさーん、掃除手伝ってー」
「しゃあねえなぁ、ま、これも業務のうちかね。ほんと、手のかかる嬢ちゃんだ」
「本当にそうですね」
二人が笑いあっている。なんだろう、私の知らないところ二人が通じ合っている気がする。なんか悔しい。
その後、三人で掃除したり、バーレさんと必要なものを買いに行ったり、バンカさんとギルマスが発注していた机などの家具を配置したり、気が付けば、日は傾いていた。まぁ、半分ぐらいさぼったが(モンジにまかせて)。
「ふー、ようやくできたな。狼がいなけりゃ、こりゃ今日終わらなかったな」
「えぇ、見た目より器用な子でしたね。ありがとう、モンジちゃん」
「ワフ!」
二人に褒められてご満悦そうである、かわいいやつめ。
「ありがと~、モンジ」
「わん!」
そう言いながらモンジを退去させる。すごくお行儀よく退去する。別にモンジは退去嫌がらないんだよな。シゼルとは何の差だ? 個体差?
「それで、名前はどうするんだい?」
「名前?」
「そうですね、ジョゼさんの店ですから、ジョゼさんが決めなくては」
店の名前、そうだな、名前は――
読んでいただき、ありがとうございます。誤字脱字・コメントお気軽にどうぞ。
店の名前は「ピース・スリープ」です。今後とも、ご贔屓に




