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プロローグ
一般的に、物語の始まりと言えば大衆はどこを思い浮かべ指し示すのだろう。
主人公がヒロインと運命の出逢いを果たした時。
はたまたその主人公が産まれた瞬間に、物語はすでに始まっているのかもしれない。いたのかもしれない。
もしくは誰かが物語を観測して、そこで初めて物語は物語になり、始まるのかもしれない。
ひょっとしたら、物語というのは案外自分の知らない所でもうすでに始まりを迎えているものなのかもしれない。
冒頭から既にかもしれないを四連続使い、不確かな事ばかり言ってしまっている僕だけれども。確かな事が、確かなものを一つだけは言える。
そして僕は目が覚めた。