ジェネレーションギャップ
ある日の午後。とある公園のベンチで二人のサラリーマンが缶コーヒーを手に持ち、話をしていた。
「ふぅー。ま、そういうわけだからあまり落ち込むな」
「……はい。すみません」
「だからもう謝んなって。先方も許してくれたしな」
「でも、この件は無関係なのに先輩にまで頭を下げさせてしまって……」
「ばっかやろう。お前は俺の後輩だぞ。無関係なんてあるかよ。いつでも頼れ。頭くらい何度だって下げてやるさ」
「先輩……ありがとうございます……」
「まあ、お前もいつか後輩ができたらわかるさ。さてと、もう少しサボっていくか、はははっ……ん?」
「はははっ。ん? どうしたんです?」
「いや、ふふっ、子供が遊んでるなぁってな」
「ああ、良い公園ですよねぇ。広いし、子供たちものびのびできて。天気も、ふぅー、眠くなってきちゃいましたよ」
「ははは、そうだなぁ。で、ほらあそこ。地面に丸を書いて缶が置いてあるだろ。いやー俺も昔、よく缶蹴りして遊んだなぁって思ってな」
「んん、缶蹴り……あー」
「ん、ああ、お前ら世代はやらないか」
「んー、まあそうっすね。それ系だとポコペンでしたねぇ」
「ポコペン? ああ、聞いたことあるなぁ。缶を使わないやつだよな。ふふっ世代の違いだな。でも、ああやってまた巡って来るんだな。ふふんっ」
「ははは、そんな勝ち誇ったような顔で。でも、そうですねぇ。ん、でもあれ、よく見たら缶じゃないみたいっすよ」
「え? んー、あ、本当だ。機械みたいな、おもちゃか?」
「スピーカー……ですかね。いや、なんでしょう……」
「おーい! みんな集合!」
「なんだよ、せっかくエジレンスかけたのに」
「そうよ、自分が不利だからってそれはジェンダーよ」
「いやー、それがちょっと変なんだよなぁ。さっきおれ、確かにアジェンスタコーヨーをレゾール光盤でクレレベンスしたのにマッキンマイヤーがトリコロールしなかったんだよ」
「え、嘘。ちゃんとミスコチール法で計算したの?」
「ちゃんとイズミコしないとイズミコにならないんだぜ?」
「ノア反応は出てたけど」
「なんだよじゃあ嘘かよ。クッソ、エミミンタールするところだったのによぉ」
「ははは! お前、隅っこでただバビバビしてたくせに」
「はいはいはい。揉めるなよ。アソォォォォォプ!」
「アソォォォォォプ!」
「アソォォォォプ!」
「アソープ!」
「はいはいアソープ」
「アソォォォォォォォォォォオ……プリッ!」
「はははははは! 調べるからちょっと待っててくれ」
「手伝うよ。キトッシュマッキングゥ」
「エポンヌ。クリリセンヌ」
「いいってことよトマール」
「いちゃつきやがってコラチノイドかよ」
「あー、それ差別よ」
「お前、バルニストの生き残りかよ。滅せ滅せ」
「ふっー。調べてる間にブリ・ド・モーする?」
「はははっバーカ! それを言うならパリ・モ・エールだろ。ブリ・ド・モーは安物のチーズ!」
「あれー? おっかしいな。誰かルトノールチルパルを展開してくれよ」
「あいよ。リスポレンス貸して」
「なー、この間に第28796宇宙の火星をエッケレントするの手伝ってくれね?」
「ダメよ。それ宿題でしょ? ちゃんと自分でやらないと」
「はぁーあ、でたよグレンジャーグレンジャー」
「なによ、すぐにそうやって言うんだから。まったくこれだから男は……」
「はいはい、いちゃつくなって」
「それより、誰かコカコーラ持ってない?」
「ピピクリトニーモにもならあるよ」
「なにそれ」
「おい、お前らも少しは手伝って、あれ、時空連続体がノミノロールしてる?」
「おい、てか、あのおっさんたち変じゃね? おれたちのこと見てね?」
「あ、つか次元重なってね?」
「え、お前、アスクラルケーションしてねーの!?」
「したわよ。グリーンライを4ハルへーバー回したし」
「ばっか! ソリューションしなきゃ駄目だろ!」
「やっべ、ミトコンバス!」
「ミトコンバース!」「ミトコンバース!」「ミトコンバース!」
少年たちの姿が公園内からフッと消えると、二人は顔を見合わせそそくさとその場から立ち去った。
夢だ、白昼夢だと自分たちに言い聞かせるように言葉を交わさずただ乾いた笑いをした。しかしこの後、二人はポスクランラントをされた影響により、ハミルトル体が歪んでしまっていたので大変なシルソーニュ現象に見舞われるのだが、冗長的ゆえ割愛したほうがチョベリグのようなのでそうさせていただく。 了チン




