表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/30

変動エキセントリック。



「ーーへっ?」



 朝。目を覚ましたとき、一言目に動揺が出た。

 自分が一体なにに驚いているのか、この胸の内に残る『違和感』はなんなのか、原因も答えもまるで掴むことが出来なくて、俺はベッドに起き上がりながら、しばらく「んんっ?」と頭をひねらせていた。


 なんて言うんだろう。

 変な夢を見てたはずなのに、その夢の内容を全く思い出せず、そもそも夢なんて最初から見ていなかったようなーーそんな摩訶不思議な状態である。


 ()()()()()()()()()()()()


 自分でも意味不明だが、

 確かにそう感じた。


 ※ ※ ※


 放課後、俺は行きつけのファミリーレストランに向かった。

 いつも通り、8番席には彼女が座っていた。


「よっ」

「うい」


 赤いリボン柄のヘアグリップをした雪柳愛が、スマホを裏返して、手をあげた。

 暖房の効いた部屋。ダウンを脱いで、メニューに手を伸ばそうとしたら、阻止される。



「……なんだよ」


「米吉くんが来るの遅かったらお腹いっぱいになっちゃった。頼むなら自分のぶんだけにしてっ」



 確かにテーブルの上には空っぽになったお皿たちが並べられている。

 レシートを見ると、既にドリンクバーと「ポテから」を二つ注文してあった。

 ソースはマヨネーズタイプの「からしマスタード」。

 雪柳はいつもこればかり注文している。



「……別にいいけど。てかお前、ホントこれ好きだよなあ。太ってもしらないぞ」


「余計なお世話っ! 米吉くんには関係ないんだけどっ」


「まあ、俺の身体じゃないから関係はないんだけどさ──」



 ん?、と声が出そうになった。

 近くにあったレシートに手を伸ばす。



「それでだよ、米吉くん。今日は君に折り入ってお願いがあるのだよ」


「お願い?」



 俺はレシートを見つめながら、適当に相槌する。

 ファミリーレストラン『ガスト』。

 お店の名前が下のほうにしっかりと記載してある。



「あのさ……米吉 徹平くん」



 顔を真っ赤にさせ、左手を差し出してくる。




「──私と、お付き合いしてくれませんかっ!」




 えっ??

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ