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参上ガールフレンズ。



 名前は聞いたことがあるけど、実物を目にするのは初めてである。

 【四天女】の一人である──《ツンデレ爆乳委員長》の服部 新愛。高校三年生で、確かユズル先輩と同級生。ユズル先輩のハーレムヒロインの一人だ。


 セミロングポニーテールにキリッとした目つき、そして細眉。噂どおり、どえらい美人だ。顔は小さいのに、とにかく「おっきい」。おまけに態度もデカい。仮にも委員長なのに腕を組んで、ファミレスで両足を上げて脚を組んでいるなんて、なんて尖っているのだろう。足元はローファーにハイソックス、そして膝下スカート。


 お、おや?……こ、これは……。



「なに?」

「あ。いや……その、み、見えてるなぁと」

「見えてる?」

「し、下着が……」



 言うと、美人おねーさんは少し顔を赤くして、一瞬だけスカートを手で押さえた。それでもテーブルに足を上げることはやめずに「フンッ」と笑って、俺を睨みつけてくる。



「…………アンタって童貞?」


「ふぇ!? どどどどど、なにがですかっ!?」


「これは“スパッツ”っていうの」


「す、スピッツ?」


「ちがう!! 草野マサムネを中心とした4人組ロックバンドじゃない! スパッツ!つまり見せパンのこと! 見られても恥ずかしくないパンツのことよ」


「見られても恥ずかしくないパンツ……? なぞなぞですか?」


「あたし別に『食べようとしても食べられないパンなーんだ』とは言ってないんだけど? ていうか、見せパンも知らないなんて、お子ちゃまね〜。気になるなら見れば? ま、アンタみたいなヘタレ童貞には刺激が強いかもしれないけどね」



 どうしてか、先輩はスカートをめくって、俺に覗くように言ってきた。

 仕方なく先輩のスカートの端を掴んで、中を観察してみる。

 膝下スカートの中、ハイソックスの奥。

 ムチムチした太ももの先には──。



「あ、なるほど! この少しだけ見えてる水色のパンティを隠すために上から履いて……ごぶっ!!!!」


「誰がそこまで見ていいって言った!? 女子高生のスカートの中を覗き込んで、呑気に解説してんじゃないわよっ!? このド変態っ!!!!」


「み、見ろって言ったじゃないっすか」



 ローファーで右頬を蹴られる。

 めちゃくちゃ痛かった。


 こ、この人……爆乳ツンデレ委員長でありながら、隙あり暴力系ヒロインでもあるのか!?


 要素多すぎだろ…………。


 ※ ※ ※


 水色パンティ先輩が俺を睨んでいる。

 足をテーブルに上げたまま、俺を睨んでいる。


 店員さんがチラチラとこっちのテーブルを見ている。

 さっきまでキーボードを大きく音を立てて自己主張かのようにタイピングしていた通路を挟んだ反対側のテーブルに座っていた男子大学生が、手を止めている。水色先輩の胸とスカートばかり見て、作業に集中できていない。こっちみんな。



「てか、サイアク。外、雪降ってたから靴下ビッチョビチョじゃない」


「まじすか災難すね」


「ちょっと脱ぐわね」



 先輩がローファーを足元に放り投げて、濡れたハイソックスの靴下を脱ぐ。

 白い足指がくねくねと動いている。

 雪の影響か、ちょっとだけ足は臭かった。



「あーすっきりした。喉、乾いた」


「え?」



 テーブルに置いてあった俺の飲みかけのコーラに手をつける。完全に間接キッスだったのだが、気にしていないようで、一気に飲み切って、氷を歯で噛んでいる。足を掻きながら、ちょっと臭い足指をくねくねさせながら「ふぁ〜あ」とあくびまでしている。



 …………女子力ゼロすぎない?




「いや、流石にガサツすぎるって!? あんた本当にうちの学園トップの【四天女】の一人なんですか!? 濡れた靴下をテーブルに置いてるし、注文せずに人のジュースを勝手に飲むし、まだパンツ見えてるし、他の人にチラチラ見られてることを意識しろってんだ!!というか──その臭ぇ足をテーブルからどけろよ!!?? メシが不味くなるでしょう…ぐがぁああああああああああああっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




「………………殺す」




 美人に顔面を臭い足で思いっきり蹴られたことに対して“ご褒美”と思えるような年齢ではなかったので、普通に痛くてムカついた。臭くてムカついたので、持っていたタオルをぶん投げて渡してやった。

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