詩 君が聖剣じゃなかったら
「悪を討つための、必要な武器がある。
絶対的な正義の力を宿す聖剣。
それがあれば、今この世界を支配する魔王を討ち倒すことができるだろう」
世界が望んでいる 君の成功を
人々が望んでいる 君一人の犠牲を
大勢よりも少数
たくさんよりもたったひとつ
けれど 僕は望んでなんかいないんだ
だって 聖剣になったら
君は死んでしまうんだろう
君はこの世界からいなくなってしまうんだろう
魔王と相打ちになって
平和な世界をとりもどして
それでどうなる?
世界中の人々はきっと大喜びだろう
やってきた穏やかな日々を歓迎するんだろう
「でも 僕は絶望の谷底に突き落とされるんだ」
「ストーリー」
君が聖剣なんかでなければ、
僕は板挟みに悩まなくてすんだ。
こんな……、
胸が張り裂けるような苦しみを味合わずにすんだのに。