【第7話 :王都】
第三十章:誉れ高きアルディニア王国
陽光が差し込む道を進み、フィンとジンはついにアルディニア王国へとたどり着いた。巨大な城門が二人を迎え、その壮麗な城壁が圧倒的な存在感を放っていた。
「すごい…」
フィンは息を飲みながら言葉を漏らす。
ジンも目を輝かせながら頷いた。
「これがアルディニア王国か。俺たちが本物の戦士になる場所だな。」
王国の広場には、傭兵試験に合格した約1000人もの新兵が集まり、熱気が溢れていた。それぞれが期待と不安を胸に、この新たな環境に立っている。
突然、「ドゴォン!!」という爆音が響き渡り、広場全体が静まり返った。
その音の方向に目を向けると、一人の人物が威風堂々と立っていた。
第三十一章:紅蓮の騎士団団長「エクセリオン・ブレイズハート」
その人物は、燃えるような赤髪と緋色の瞳を持つ男だった。身長は180センチを超え、重厚な甲冑を纏いながらも、その動きには軽やかさがあった。
「エクセリオン・ブレイズハート…!」
周囲から囁きが広がる。
彼はアルディニア王国最強の軍団「紅蓮の騎士団」の団長であり、伝説の六天衆の一人と称される存在だった。
エクセリオンはその場に立ち、鋭い声で語り始めた。
「諸君、まずは傭兵試験に合格したことを祝福する。だが、ここは戦場の入り口に過ぎない。我々は常に他国との対立の中にあり、君たちにはその最前線で力を発揮してもらうことになる!」
彼の言葉が広場に響き渡る中、彼は手を掲げた。すると、手のひらから巨大な炎が巻き上がり、爆発音と共に夜空を赤く染めた。
群衆はその圧倒的な力に歓声を上げ、士気が一気に高まった。
第三十二章:傭兵の部屋に案内される
その後、広場に集まった新兵たちは、案内人によって城下町にある居住区へと振り分けられた。
フィンとジンに与えられたのは、城下町の外れにある老朽化した簡素な小屋だった。仮設のような作りで、内装も最低限の設備しかない。
「これが俺たちの新しい生活か…」
フィンは部屋を見渡しながら呟いた。
ジンはベッドに腰掛け、肩をすくめながら笑った。
「文句を言ってる場合じゃねえ。これからどうするかが重要だ。」
窓から見える王宮の尖塔は、目標の象徴として二人の視界に入っていた。
第三十三章:アリアを探す決意
その夜、ランプの灯りだけが小屋を照らす中、フィンは剣を手にしていた。古びた剣の刃を見つめながら、自分の決意を心に刻む。
「必ず見つける。そのために、もっと強くなる。」
彼の言葉に、ジンも真剣な表情で頷いた。
「俺たちならやれるさ。だけど、まずはこの場所で認められることが必要だな。」
剣を置き、二人は明日から始まる訓練に備えて静かに目を閉じた。
第三十四章:東西の守護者たち
翌朝、訓練開始の鐘が王宮全体に響き渡る中、新兵たちは指定されたエリアに集められた。
西側を統べるのは紅蓮の騎士団団長エクセリオン。一方、東側を統べるのは蒼玄の騎士団団長「グラシス・ブルーレインズ」だった。
グラシスは青白い髪と冷徹な眼差しを持つ人物で、水と氷を操る力を持つ。彼の冷静な判断力と圧倒的な魔法の力は、幾度も王国を危機から救った。
エクセリオンとグラシスの対照的な存在は、常に緊張感を漂わせていたが、戦場では驚異的な連携を発揮することもあった。
「火と水…まるで正反対だ。」
フィンが小声で呟くと、ジンが笑いながら言った。
「だが、あの二人が共闘すれば無敵だろうな。」
訓練の厳しさに直面する日々が始まる中、フィンの心には一つの強い想いが刻まれていた。




